世界に1台だけ! 自分で色を選んだとっておきのシエンタがやってきた
2019/10/11
どんな色が似合うかな。夫婦で話す至福の時
大阪に住む岩崎理恵さん(45歳・主婦)の愛車であるトヨタ シエンタはあたたかみのあるキャメルカラー。どこかレトロな雰囲気をまとう。
このカラーは純正にはない。大阪にある「PapaMama CAR'S」というショップが手がけたシエンタのカスタムカーだ。
岩崎さんはこれまでのカーライフで、車を改造するようなことは一切なかったという。
ではいったいなぜ、このカスタムされたシエンタを買うに至ったのか。
「以前はフォード エスケープに乗っていましたが、メーカーの日本撤退というニュースもあったし、そろそろ買い替えようかという話を主人としていました。それから新車、中古車問わず7軒ほどのお店を回ってみたのですが、ピンとくる車に出会えなくて困っていたんです」
今回は、デザインは妥協して燃費のいい軽自動車でいいか。
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諦めかけたとき、偶然PapaMama CAR'Sの広告が目にとまる。
そこには「自分で内外装の色を決めて、世界に一台のオリジナルシエンタをつくろう」と書かれていた。
「そんなことができるなんて知らなかったし、おもしろそうだから見に行ってみようと」
半信半疑でお店に足を運び、説明を受けた。
お店が開発した色を選ぶだけでなく、こんなイメージにしてほしいというオーダーを受けてもらえる。
もともとDIYが好きで自宅を自分好みにつくっていた岩崎さんは、話を聞いているうちにワクワク感がどんどん大きくなっていったそうだ。
しかもベース車両はトヨタの高年式中古車。乗るのに不安は一切ない。岩崎さんはすぐに購入を決めた。
「せっかくなら自分の好きな色をつくってもらうところから始めようと。どんな色が似合うかなと、主人と話すのはすごく楽しかったです。
色は悩んだ結果、お気に入りのマグカップを見せて『この色にしてください』とお願いしたんです。インテリアはボディカラーに似合う、シンプルなサンドベージュを選びました」
納車までのドキドキ感は、これまでで一番
色のサンプルができたと連絡をもらったときは、喜び勇んでお店に足を運んだ。
製作に入ってからは、何度かお店に内緒で作業場をのぞいたりもした。
「塗装中の自分の車を見つけると、ワクワクが止まらなくて。納車が待ち遠しかったのを覚えています」
そして3ヵ月後に待望の納車。
「そのタイミングで初めて完成した色を見ましたが、自分がイメージしていた以上にかわいくてすごくうれしかったです。世界に1台だけのシエンタ。待った甲斐がありました」
キャメルカラーのシエンタは、近所でも大好評だという。
「最初は『え、この車はナニ?』という感じなんですが、エンブレムを見て『へえ、フツーの車をこんなふうにできるんだ』って。車好きな人からもホイールを見て『センスいいよね』といってもらえたんです」
シエンタはトヨタの人気モデルだけに、街でもたびたび同じ車とすれ違う。
そのとき、相手のオーナーが「何、あのシエンタ」という顔をすることがあるそう。
愛車がそんなふうに見られることが、ちょっとうれしいそうだ。
「この車がやってきてから家族で旅行に出かける機会が増えました。この夏は初めて家族でグランピングに行ったんですよ。キャンプ場内にあった風車の前や、グランピングの場所でシエンタの写真を撮るのがすごく楽しくて。自分の車の写真なんて今まで撮ろうと思ったこともないから不思議な感覚です」
今の気分は? 岩崎さんに尋ねたら、お気に入りの雑貨を見つけたときのような気分でウキウキしていると話してくれた。
世界に1台だけの車を持つことができたが、これがもし数百万円もかけるカスタムだったり、イチから自分でやらなければならないものであれば、手にすることはなかっただろう。
新車と同じくらいの価格で、気軽に宝物のような車に乗ることができる。
これから家族でキャメルカラーのシエンタと一緒に、たくさんの思い出をつくっていくはずだ。
現在発売中のカーセンサー11月号では、岩崎さんのように、“個性が出せてかつフツーに乗れる車”を特集している。
自分の趣向に合った車を手に入れたオーナーや、人とかぶらない車を製作・販売するお店も多数掲載。
あなたにピッタリはまる“個性車”を、ぜひ誌面でもチェックしてみてほしい。
インタビュアー
高橋 満(たかはしみつる)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、 音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、 心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。 愛車はフィアット500C by DIESEL
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