日産 ティアナ 【ちょい乗り試乗】
2008/06/24
■乗り心地&静粛性は良好!ただ、普通の高級車になったかも…
日産ティアナの試乗会へ行ってきました。
最初に試乗したのは2.5Lの250XV。XL、XEが205/65R16なのに対し、こちらは215/55R17の偏平タイヤを履きます。しかし乗り心地は非常になめらかなものでした。段差などの角が丸められている感じ。これらは日本では初採用となるD-プラットフォームの恩恵のようです。サスペンションの取り付け位置が変わったことで「足が動くようになった(日産の技術者)」のだそうです。
またシートの座り心地は、テンピュールなどの低反発枕に少し似て心地よいものです。メーカーの広報資料にあるように、座ったときの圧力が、部分的に集まるのではなくお尻全体に拡散されている感じがしました。シート生地にはパールスエードと呼ばれるものが採用されていますが、肌触りもいいです。
室内が静かなのも、新型の特徴です。「静粛性を高めるために徹底的に穴という穴をふさいだ(日産の技術者)」ことも、功を奏しているようです。
ハンドリングはゆるめ。メインターゲットが子育ての終わった団塊世代ということで、このようなセッティングになったのだとか。運転を楽しむ車ではありません。
ティアナはFF車ですが、販売のライバルはトヨタのマークX。だからでしょうか、ハンドリングの感じは、そういえばトヨタ車に似ていなくもないです。
2.5L+CVTはよどみなく、力強さを保ったまま加速してくれて、気持ちの良いものです。3.5Lにも乗りましたが、確かに速いのですが、同時に2.5Lで十分だとも思えました。
3.5Lを搭載する350XVの試乗車には、オプションのスタイリッシュガラスルーフが付いていました。ボタン一つで前後のインナーシェードが、中央部に収納されます。旧型に比べてさらに広くなった室内が、より広々と感じられました。実際、下の写真左は後席の膝元ですが、かなりくつろいで座れます。
インテリアは、高級感のある落ち着いた印象です。例えばメーターの赤い針が少しぼやけるように見えたり、メーターを囲むリングのメッキ部分が下にいくほど徐々に黒くなっていたり(下の写真、右)と、細かな部分で演出がなされています。
それらにより旧型よりも一層高級感が感じられますが、個人的には、旧型の青色のシートがなくなったのは寂しい限りです。また旧型の、木目調パネルが目の前にドーンと広がる感じがなくなり、なんだか普通の高級車になってしまった感じがします。
ちなみに、旧型は日本で10万7000台売れましたが、中国では16万6000台を売っています。この新型も中国で販売されます(足回りのセッティングも中国専用になるそうです)。邪推ですが、日本マーケットというよりは、中国に目が向いているモデルなのかもしれません。そう考えるとエクステリアおよびインテリアのデザインに納得してしまうのは私だけ?
【日 産ティアナのカタログを見る】
日産ティアナの試乗会へ行ってきました。
最初に試乗したのは2.5Lの250XV。XL、XEが205/65R16なのに対し、こちらは215/55R17の偏平タイヤを履きます。しかし乗り心地は非常になめらかなものでした。段差などの角が丸められている感じ。これらは日本では初採用となるD-プラットフォームの恩恵のようです。サスペンションの取り付け位置が変わったことで「足が動くようになった(日産の技術者)」のだそうです。
またシートの座り心地は、テンピュールなどの低反発枕に少し似て心地よいものです。メーカーの広報資料にあるように、座ったときの圧力が、部分的に集まるのではなくお尻全体に拡散されている感じがしました。シート生地にはパールスエードと呼ばれるものが採用されていますが、肌触りもいいです。
室内が静かなのも、新型の特徴です。「静粛性を高めるために徹底的に穴という穴をふさいだ(日産の技術者)」ことも、功を奏しているようです。
ハンドリングはゆるめ。メインターゲットが子育ての終わった団塊世代ということで、このようなセッティングになったのだとか。運転を楽しむ車ではありません。
ティアナはFF車ですが、販売のライバルはトヨタのマークX。だからでしょうか、ハンドリングの感じは、そういえばトヨタ車に似ていなくもないです。
2.5L+CVTはよどみなく、力強さを保ったまま加速してくれて、気持ちの良いものです。3.5Lにも乗りましたが、確かに速いのですが、同時に2.5Lで十分だとも思えました。
3.5Lを搭載する350XVの試乗車には、オプションのスタイリッシュガラスルーフが付いていました。ボタン一つで前後のインナーシェードが、中央部に収納されます。旧型に比べてさらに広くなった室内が、より広々と感じられました。実際、下の写真左は後席の膝元ですが、かなりくつろいで座れます。
インテリアは、高級感のある落ち着いた印象です。例えばメーターの赤い針が少しぼやけるように見えたり、メーターを囲むリングのメッキ部分が下にいくほど徐々に黒くなっていたり(下の写真、右)と、細かな部分で演出がなされています。
それらにより旧型よりも一層高級感が感じられますが、個人的には、旧型の青色のシートがなくなったのは寂しい限りです。また旧型の、木目調パネルが目の前にドーンと広がる感じがなくなり、なんだか普通の高級車になってしまった感じがします。
ちなみに、旧型は日本で10万7000台売れましたが、中国では16万6000台を売っています。この新型も中国で販売されます(足回りのセッティングも中国専用になるそうです)。邪推ですが、日本マーケットというよりは、中国に目が向いているモデルなのかもしれません。そう考えるとエクステリアおよびインテリアのデザインに納得してしまうのは私だけ?
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