走りとラグジュアリィ感を両立したトヨタミニバンの代表的存在
トヨタミニバンの代表的存在エスティマ。少なくとも2代目まではそうだったと思うのですが、ここのところその存在に陰りが見えている気がします。というのも、昨年の新車販売台数ではヴォクシーの後塵を拝し(ヴォクシー8位、エスティマ13位)、ノアもすぐ後ろ(14位)にいる状態。

もちろんヴォクシーやノアのほうが新車価格が安いので、このランキングは当たり前かもしれませんが、そううかうかもしていられません。フラッグシップミニバンである、アルファードやヴェルファイアとの差も迫っているのです。
トヨタ エスティマ 走り(フロント)|おいしい中古車 トヨタ エスティマ リアスタイル|おいしい中古車
↑従来モデルから受け継がれているたまご形のフォルムは残しつつも、キャラクターラインや前後の意匠を新しくすることでまったく違う雰囲気となった(左右)
昨年のエスティマの販売台数(ハイブリッド含む)が5万8463台だったのに対し、アルファードは4万5119台、ヴェルファイアは3万8969台。兄弟車である両車を足せば、エスティマは軽々と抜かれてしまいます。それが影響してか、高値安定だった2代目とは違い、今回ご紹介する3代目はすでにお安くなっているのです。

その3代目エスティマがデビューしたのは、3年前の2006年1月。ということは、初回車検による買い替え需要が増えたことにより、市場に物件があふれる結果となって相場を下げていることもあるでしょう。

搭載されるパワーユニットは、2.4Lの直4+CVTと、3.5LのV6+6ATの組み合わせ。3.5Lエンジンは、ミニバンとしては驚異的な280馬力を発生。自主規制のあった一昔前なら、国産車の最高馬力。デビューした当時は「これじゃスポーツカーのエンジンと同じじゃん」と驚いたものです。

高価なミニバンじゃない! エスティマが新車時の半額で狙える!!
エンジンはイケイケなれど、インテリアはゴージャス。特に7人乗り仕様は2列目が800mmもスライドしたり、オットマンを備えるなど、車とは思えないほどの快適空間を実現しています。

また、オーディオも天井パネルを振動板とした新構造のスピーカー「パノラミックスーパーライブサウンドシステム」を採用し、音場の広がり感を画期的に拡大させています。
トヨタ エスティマ インパネ|おいしい中古車 トヨタ エスティマ エンジン|おいしい中古車 トヨタ エスティマ スーパーリラックスモード|おいしい中古車
↑スポーティ感のあるアエラスのインパネ(左) 280psを発生する2GR-FEエンジン(中) 2列目が定位置の人には、リラックスできる7人乗り仕様がオススメ(右)
面倒な3列目の収納がワンタッチで行える床下格納機能付きのサードシートを装備。昔のミニバンのように、力が必要だったりガチャガチャすることもないのです。

このように、エスティマは車としては優秀ながら、冒頭でお話ししたとおり、実はもう狙いやすくなっています。最安値は129万円。確かに相場の底値の物件は修復歴車も多いのですが、なかには走行5.7万km、修復歴なしの3.5アエラスが154.9万円という物件もあるのです。

当時の新車価格が321.3万円なので価格は半額以下。“あの”エスティマが、しかもエアロを装着した人気のアエラスが安いのだから驚きです。「エスティマは高い!」という先入観は過去のもの。どうやら状況は大きく変わって、とても強い追い風が吹いているようですよ。

Text/金子剛士
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