三菱 パジェロイオ ターボ 【プレイバック試乗記】
2009/01/30
※この記事はカーセンサー関東版31号(2000年8月17・24日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
NA感覚のターボはレスポンスも良く、しっかり加速する
↑加速したいときにはしっかりと応えてくれるだけでなく、レスポンスも良くターボを意識させない(左)スポーティでスタイリッシュなキャラクター。NAモデルより20mmローダウンされている(右)
NAモデルの2L化に伴い、追加されたスポーティ仕様の1.8L GDIターボに試乗した。グレードは5ドアTR。4WDで4ATという組み合わせのみの設定となる。2Lに比べるとパワーとトルクは24ps/2.9kg-mも勝っている。それでいて燃費は10・15モードで13.0km/L。これは、2L GDIおよび従来の1.8L GDIと同様というのが、大きな特徴だ。比較的着座位置の高いドライビングポジションからのスクエアなボディの見切りは極めて良い。室内の幅は広いとはいえないが、その分、車幅が狭いので気兼ねなく寄れたり、すれ違えるので街中で扱いやすく、女性に高い人気なのがよく理解できる。発進直後にゆっくりと曲がりながら上り坂に入るような状況でも、TRは実にスムーズ。わざと1000回転前後にアクセルを戻しても、よく粘り立ち上がる。
乗り心地はNAに比べスポーティに味つけされている
↑黒とメタル基調のインパネが精悍。ナルディのステアリングはオプション(左)初のGDIターボはNA感覚に近く、ターボのイメージを変え、燃費でも検討する(右)
しっかりと踏んで、再加速したいときにはしっかりと応えてくれるだけでなく、レスポンスも良くターボを意識させない。半面、サウンド的には一般的なターボのほうが逞しい。いわゆるターボのイメージである、過給に乗ってガーンと加速する力感には乏しい。NAに比べ乗り心地はスポーティに味つけされている。タイヤを65扁平としたことで、剛性感が上がり、ダンピングが利いた印象だ。ハンドリングでも、高さを必要以上に意識しない設定がされている。
NAに対して、ターボはリアにもディスクブレーキを採用、高速からのブレーキの連続にも精度良く応え、安定感でも納得。
SPECIFICATIONS
| 主要諸元のグレード | TR |
| 駆動方式 | 4WD |
| トランスミッション | 4AT |
| 全長×全幅×全高(mm) | 3975×1680×1690 |
| ホイールベース(mm) | 2450 |
| 車両重量(kg) | 1410 |
| 乗車定員(人) | 5 |
| エンジン種類 | 直4DOHC+ターボ |
| 総排気量(cc) | 1834 |
| 最高出力[ps/rpm] | 160ps/5200rpm |
| 最大トルク[kg-m/rpm] | 22.4kg-m/3500rpm |
| 10・15モード燃費(km/L) | 13.0 |
| ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/53 |
| 車両本体価格 | 210.0万円 |
根本 純の責任採点
| コンセプト | 3点 | 取り回し | 5点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 4点 |
| フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 4点 |
| 前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 2点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 4点 |
| 後席居住性 | 2点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 3点 |
| 内装の質感 | 4点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
| 得点合計 | 68/100 | ||||||
三菱 パジェロイオ ターボ 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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