モータースポーツも市販車も、進化とロマンティックが止まらない『平成30年』【平成メモリアル】
カテゴリー: トレンド
タグ: トヨタ / スズキ / 三菱 / セダン / クロスオーバーSUV / 軽自動車 / エモい / クラウンハイブリッド / クラウン / エクリプスクロス / ジムニー / 平成メモリアル / 田端邦彦
2019/07/16
▲2018年のル・マン24時間レースで悲願の初優勝、しかも1・2フィニッシュを果たしたトヨタのTS050ハイブリッド。ちなみに2019年大会でも優勝平成も30年、当企画も30回目
平成30年といえば……そう去年! ブラッドムーン(皆既月食)はもう1年半前、世間を騒がせた日大アメフト問題や日本ボクシング連盟の問題も1年前。
時が経つのは早いですねぇ。
「そだねー」も最近聞かなくなったな。
車好きにとって平成30年最大のニュースといえば、やはりル・マン24時間レースでトヨタチームが優勝したことでしょう。
しかも中嶋一貴選手のいる8号車と、小林可夢偉選手のいる7号車の1・2フィニッシュ。
日本メーカーがル・マンで優勝したのは、1991年のマツダ以来2回目、実に27年ぶりの快挙ですよ。
▲日本メーカーのマシンと日本人ドライバーによる優勝は史上初90年以上の歴史がある世界3大レースのひとつがル・マン
せっかくなのでル・マン24時間レースについてベンキョーしておきましょ。
ル・マン24時間レースは、1923年に始まった歴史ある耐久レース。F1のモナコGP、インディ500と並んで世界三大レースのひとつといわれています。
その名のとおり、同じコースを24時間走って最も多く周回したチームが勝ち。毎年夏に開催されるのは、日照時間が長いからね。
最高峰の技術を投入したプロトタイプマシンのクラス「LMP1」が有名ですが、他にプライベーターが参加しやすい「LMP2」、市販車をベースとした「LM-GTE」というクラスもあります。
「LMP1」クラスは技術の進化が凄まじく、四輪駆動が当たり前。
エンジンの他に「モーター・ジェネレーター・ユニット」というエネルギー回生装置も搭載されている、つまりハイブリッド車なのです。
グリッドに並べられたマシンにドライバーが駆け寄ってスタートする「ル・マン式スタート」は有名ですが、シートベルトを着けないで出ちゃう選手がいるなど安全上の理由で、1972年以降の大会では普通のローリング・スタート方式になったんだって!
トヨタがワークスとしてル・マン24時間レースに参戦し始めたのは1985年から。
途中休み休みだけど、長年にわたってル・マンに挑戦し続け、2016年の大会ではトップを走っていたのに残り3分というところでポルシェに抜かれて惜敗。
その2年後に初優勝ということで、トヨタとしては悲願達成となったのですね。
SUVと4WDが得意な三菱がついに本領発揮「三菱 エクリプスクロス」
▲C-HRやヴェゼルのライバルとして登場したコンパクトクロスオーバー、三菱 エクスプスクロス。今年6月にはクリーンディーゼルエンジンも追加はい、それでは2018年登場の私的トップ3発表です。
第3位は三菱 エクリプスクロス。
正直、世間様の注目度は今イチ高くない気がする1台だけど、個人的には期待度が高かった。
なにせ三菱が、ついに手がけた本格的クロスオーバーSUVだからね。
アライアンスとかカンケーないっす(?)といったかどうかは知らないけれど、三菱テイストが全開に出ているのが良いところ。
1.5Lダウンサイジングターボもいいし、緻密な四輪駆動力制御のS-AWCもいい。
同社のRVRと商品性かぶっちゃったりしてるけど、そんなの気にしてないところもOK。
名車パジェロの国内販売は今年で終了されるけど(個人的にはまた復活することを期待!)、これからも三菱には頑張ってほしいところです。
原点回帰とハイテクの合わせ技「スズキ ジムニー(4代目)」
▲20年ぶりのフルモデルチェンジで、従来のファンも新しい顧客層も引き入れてヒット街道爆進中の4代目ジムニー平成30年に登場した車のランキングで、これを入れないわけにはいきません。
スズキの4代目ジムニーでございます。
大昔のジムニーをほうふつとさせる四角いボディラインは大評判となって、ジムニー史上空前のヒットに。
トラディショナルな見た目と違って、衝突被害軽減ブレーキやトラクションコントロール、横滑り防止装置などの電子制御がバリバリ搭載されていて、中身は今ドキになりました。
もちろんハシゴ型のフレーム構造とか、左右の車軸が一本棒でつながったリジッド方式のサスとか、オフロードでの肝心要は継承しつつね。
でも販売開始から1年以上経った今でも、納期1年以上ってのはちょっといただけないかなー。
中古で買っちゃった方が早いね!
これぞニッポンの高級セダン「トヨタ クラウン(15代目)」
▲15代目になっても確実に進化し続けるクラウン。「ロイヤル」「アスリート」に代表されてきたグレード体系も一新されたさて、トップはやっぱり、ル・マンで優勝したトヨタから1台選んでおかなきゃいけません。
もう15代目クラウンにしとけば誰も文句はいわないでしょう。
外観や内装はクラウンのイメージから大きく飛躍したアヴァンギャルドなテイストに。
それでもボディサイズは、先代からちょびっとしか大きくなっておらず、日本市場に特化した高級セダンをアピールしているのであります。
レクサスとのすみ分けも上手くできてる感じ。
3.5Lハイブリッドとか、もう異次元の速さだよね。
レクサス譲りのマルチステージハイブリッドも、縦置きエンジンなのにシームレスな加速感でGOOD。
ハイブリッドの長所を見事に生かしているのです。
初の日本車が登場してから110余年。
トヨタが量産車を作り始めてから80年余り。
技術的な進歩なんて、もうないだろ、と思っても、まだまだ出てくるのが車産業の面白いところ。
これからも期待しちゃいますよ! ということで【平成メモリアル企画】も次回で最終回です、最後までお楽しみに!

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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