第96回 スバル インプレッサ アネシス(現行型) 【おいしい中古車】
2009/09/18
■良い意味で“フツウ”の万能セダン
先週に引き続き“認知度の低い車シリーズ”というわけではないのですが、「インプレッサ アネシス」ってご存知ですか? 3代目のインプレッサは5ドアハッチバックになったわけですが、アネシスはそのセダン版です。このアネシス、認知度が低いためか、ずいぶんおトクなプライスがついているんです。登場したのは2008年10月のこと。スポーティ色の強い5ドアハッチに対して、アネシスはコンフォート色を強めたモデルとして登場しています。エンジンは直4の1.5Lと2Lの2種類。ミッションはMTモード付きの4ATで、1.5Lモデルのみ5MTを選ぶこともできます。
↑上級サルーンのようなエクステリアは、インプレッサシリーズにおけるアネシスのアイデンティティ。5ドアハッチとは一味違う上質感を身にまとう(左右)
大きな特徴は、内外装の質感の高さにあるでしょう。外装は専用のフロントグリルをはじめ、メッキ仕上げのショルダーモール、金属調の塗装を施したアウターハンドルなど、ワンランク上のたたずまいを演出しています。内装では、シート表皮のメイン部にトリコット、サイド部にはレザー調合皮を採用しています。また、アームレストとコンソールリッドにはシートと同素材の表皮を用い、ダブルステッチも施すなど、細かい点にも抜かりはありません。
実用面においては、不便さを感じることはないでしょう。アネシスのリアシートは6:4の分割可倒式になっていて、シートを倒せばそのままトランクに直結しています。ヒジ掛けのスペースのみトランクスルーになっているのとはワケが違うんです。
走りに関しては、正直気持ち良いとか速いといった印象はありません。でもこの車はそんな車ではないんです。良い意味で“フツウ”。近所への買い物や、年数回の旅行など、どんな状況でも不満が出ない万能車という感じです。
↑ブラックとシルバーのインパネで高級感を演出(左) コンパクトながら後席でも窮屈さは感じない(中) 分割可倒式でトランクスルーの間口が広い(右)
■登場1年未満なのに100万円以下!
さて、そんなアネシスですが、登場から1年もたっていないのに、とんでもない値段で売られています。例えば、ベースの1.5iにアルミホイールなどの装備を充実させた1.5i-L。このモデルは新車時価格が171.2万円なのですが、これの走行0.5万km(修復歴なし)の物件が、99.9万円です。もう100万円以下で売られちゃってます。最安値はもう89.9万円ですからね。これだって走行距離はたったの1.2万km(修復歴なし)です。探していて「ホント!?」って、思わず見返したくらいです。価格以上に見えて、かつ新車で買ったと思われる、おまけに不便さを感じない車としては最高の選択ではないでしょうか。10・15モード燃費だって16.6km/L(1.5Lの2WD)ですからね。財布にも優しそうですよ。
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