第216回 トヨタ ヴォクシー(現行型) 【おいしい中古車】
2012/04/06
■快適性や使い勝手をより高めた大人気ミニバンの2代目
トヨタの5ナンバーサイズ箱型ミニバンといえば、2001年11月に登場したノア/ヴォクシーが最も有名でしょう。なかでもちょっとヤンチャなエクステリアをもつヴォクシーは、若い子育て世代に絶大なる支持を得たモデルでした。今回はそんなヴォクシーの2代目となる、現行型をご紹介したいと思います。現行型のヴォクシーが登場したのは2007年6月。「乗って使って走って快適で、個性際立つジャストサイズミニバン」というキャッチフレーズのもと、居住性や使い勝手の良さといった初代の基本性能を、より深化させています。
エクステリアは、トヨタのデザインフィロソフィに基づき、シンプルななかにも迫力あるダイナミズムを表現。クールで個性的なデザインを追求した(左右)
具体的には、ワンタッチで折りたたみから跳ね上げまでを可能にした3列目の「ワンタッチスペースアップシート」や、シートが外側に向いて回転し、乳幼児の乗せ降ろしを容易にする「チャイルドケアモード」などがあげられます。
これらは、子供と車で買い物に行くときなど、外出時の負担を大きく軽減してくれる装備です。また、低いステップは子供だけでなく、お年寄りにも優しく、乗る人すべてに快適かつ便利な室内空間を提供しています。さらに2列目シートは、中央席に折りたたみ機構を採用することで、1列目~3列目のウォークスルーも可能となっています。
そのほかにも、縦列駐車や車庫入れ時に重宝するインテリジェントパーキングアシストシステム、左右独立で温度調節ができる花粉除去モード付きのオートエアコンなど、さまざまな装備が設定されています。
エンジンは新開発の直4 2Lエンジンで、バルブマチックの採用により、高動力性能と低燃費を実現。燃費効率が良い状態のときに点灯し、燃費向上につながるエコドライブインジケーターも備わっています。また、ミッションは全車CVTとなっています。
インパネは3層の立体構成とし、先進性と広がり感を表現(左) ウォークスルーモードや回転対面モードなど、豊富なシートアレンジパターンを備える(中・右)
■いよいよ100万円を切る物件も登場!
人気の高いミニバンだけに、これまでなかなか値が落ちてこなかったヴォクシーですが、ようやく100万円を切る中古車も見られるようになってきました。最安値の中古車は、なんと69.9万円の2.0トランスX。修復歴ありで、走行距離は8.2万kmです。さすがにこの価格は特別なものですが、全国で10台はいかないまでも、確実に100万円以下の中古車は増加傾向にあります。
確かに、程度のことを考えると、この価格帯では多走行であることや修復歴があることが当たり前になってきます。しかし、どちらかだけでも目をつぶれるなら、100万円以下で狙うことは十分可能です。車のできはとても良いだけに納得できる物件に出会えれば、かなりおいしい買い物となるはずです。
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