ポルシェ 911 GT3|伊達セレクション
写真上は「非常に値落ちしづらい車」のひとつである06年式ポルシェ 911GT3。新車時価格1575万円であったが、7年後の現在もその中古車は余裕で1000万円以上の価格で販売されている。写真下のフェラーリ F355にいたっては14年落ち以上であっても依然として1000万円に近い車両価格で売られることが多い。
フェラーリ F355|伊達セレクション
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金融投資で大切なのは「リスク管理」です

本稿が公開される6月5日時点で何がどうなっているかは定かでないが、去る5月23日、上昇を続けていた日経平均株価は13年ぶりとなる1143.28円もの下げ幅を記録し、市場はプチパニックとなった。「このまま1万5000円は楽勝で突破するはず!」と甘く見ていた「にわか投資家」たちは恐怖におののき、多くの者がポジションを投げ売りした。

冒頭で申し上げたとおり、今後の日経平均株価がどうなるかはまったくもって定かでない。しかしひとつだけ言えるのは「何をそんなにうろたえているのだ?」ということだ。

年初から押し目(上昇途中の一時的な下落)らしい押し目もつけないまま急騰していた株価ゆえ、こういった調整的な動きが入ることは火を見るよりも明らかだった。何年か前に流行した言葉で言うならば「想定の範囲内」というやつである。というか、こういった調整の可能性を見据えたうえで行うべきなのが投資である。

もちろん今回の下落が一時的な押し目ではなく、反アベノミクス派の経済学者らが言うような「奈落の底への一里塚」である可能性もあるはあるだろう。しかし繰り返しになるが、金融投資とはそれをも視野に入れたうえで、リスク管理を徹底しながら行うべきものなのだ。

ポルシェ 911とフェラーリなら株価暴落も関係なし?

アッパークラスの輸入車購入を考える際も、基本的な考え方はこれと同じである。例えばアベノミクスによる好況感で自らの背中を押すのは非常に良いことだと筆者は考える。しかし同時に「とはいえこの先、何がどうなるかは誰にもわかんないよね」ということも冷静に視野に入れておく必要があるのだ。

前述の仮定のように、もしかしたらこのたびの株価下落が「奈落の底への一里塚」となり、高額輸入車の支払いどころじゃない経済状況になる可能性もある。また仮にアベノミクスが大成功して世の中が本当に好況になっても、あなた自身のエコノミクスが個人的に破綻して、これまた車の支払いどころじゃなくなる可能性もあるかもしれない。で、仮にそうなったとしても「微損撤退」ができるようなプランを組んでおくことが肝要なのだ。

具体的にどうすればいいか? というのは個人の趣味嗜好やフトコロ事情により様々だが、大きく分けるならば以下の2つの方向性に集約されるだろう。

1 そもそも身の丈に合わない価格の車は買わない
2 不測の事態になっても高値で売り抜けられるだろう車種を買う

どちらの方向性を選ぼうがご自由だが、1は自動車愛好家のスタンスとしてちょっとさみしい気もする。ということで、ある種の人は2の方向に突撃してみるべきなのだろう。そして「不測の事態になっても高値で売り抜けられるだろう車種」とは、具体的に言えばまずはフェラーリの人気モデル。そしてポルシェ 911の、ただの911ではなくGT3やターボ、あるいは空冷世代の上物MT物件などの、いわゆる「EDGEなモデル」である。

ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
「EDGEな911&フェラーリ」は株価変動にも強いんです!?


文・伊達軍曹 text/Sergeant DATE