【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、ファミリーカーとしてのミニ クラブマンを推す
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/06/26
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おしゃれ父さんの大敵、それは「ミニバン」
2年ほど前、化粧品のテレビCMで「貴女は不思議な女性(ひと)だ。歳、おいくつなんですか?」という意味の歌詞を持つCMソングが使われた。CMキャラクターは女優の永作博美さんで、歌っていたのは土岐麻子さんというナイスな声質のシンガー。ご記憶の方もいらっしゃるだろう。
このCMソングは、女性が30代後半と思しき女性に対して「年齢不詳で大変おキレイでらっしゃいますね!」と称賛している内容なわけだが、筆者のような中年男性であっても、できることなら「おキレイでらっしゃいますね!」と言われたいものだ。いや、中年男に対して「おキレイ」ってこともないので、「おしゃれで若々しくて、イイ感じでらっしゃいますね」と言われたい、だろうか。
これをお読みの中年男性諸兄も、できれば周囲からそう言われるため、様々な努力はしていることだろう。しかし、そんな努力の大敵が「ミニバン」である。
いかに「おしゃれで若々しくて、イイ感じ」であるよう努力したとしても、ミニバンを運転しているだけで、33歳以上の男性は自動的に「休日のおとうさん」になってしまう。それが良いとか悪いとかではなく、とにかくそうなのだ。ミニバンに乗ってもカッコ良く見えるのは反町隆史だけである(たぶん)。
「休日のお父さん状態」はなるべく回避したいのが人情ではあるが、しかし愛する我が子に様々な経験をさせるため、人も荷物もガンガン積んで、あちこちにズンズン行けるタイプの車が必要であると思うのも、また人情。そこでたいていのお父さんは「仕方ない……」ということで輸入車などを降り、値引き込みで総額200万円台の国産ミニバン新車を36回ローンで購入する。
アンダー200万円のミニクラブマンで反町を目指せ!
そのこと自体を批判するつもりなど筆者にあろうはずもないが、単純に「もったいないな……」とは思う。なぜならば、わざわざ国産ミニバンを選ばずとも「人も荷物もガンガン積んで、あちこちにズンズン行けるタイプ」の輸入車で、かつ反町のように……とまではいかないが、まぁそれなりにカッコいいお父さんに見えるモデルはたくさんあるからだ。
様々あるなかで、一例としてはミニのクロスオーバーだ。BMW製ミニのすべてに共通する「しゃれた感じ」はそのままに、しっかりと4枚のドアも備えた、車名どおりのクロスオーバーモデル。もちろん荷物もガンガン積める。
「でもミニ クロスオーバーは中古でも300万円以上だろ? ちょっと高いよ」
そんな声もあるかもしれない。ならば、ミニ クラブマンはどうだろうか。いわゆるシューティングブレークゆえ後部座席も荷室も十分なスペースがあり、そして後部右側には1枚の「隠しドア」を持つため、家族車としての用を十分以上に足せる。それでいて、日本でも有数のおしゃれっぷりを誇る車だ。
そんな万能選手ゆえ、ミニ クラブマンはこれまでかなり高めの中古車相場を保ってきた。しかし今、総額200万円という「国産ミニバン以下」の予算で、走行2万km台あたりの好条件物件が十分狙える状況に変わったのだ。反町になるチャンスなのだ。いや反町はこの際どうでもいいが、とにかくチャンスなのだ。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
支払総額200万円以下で狙うミニ クラブマン!
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