現行BMW 3シリーズはある意味「激安」だ!
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2015/05/08
その予算で「世界の最高峰」が味わえるなんて……割安すぎるぜ!
「BD-1」というドイツ製の折りたたみ自転車を購入した。ドイツ製といっても生産は台湾で行われているのだが、まぁそれはそれとして、BD-1というのは言ってみれば「折りたたみ自転車界のポルシェ 911」のようなものだ。ポルシェ 911だけあってさすがにそれなりの価格であり、具体的には筆者が購入したのは消費税込みで約15万円のモデルだった。
「自転車に、しかも折りたたみ式のちっこいやつに15万円」というと、ある種の人は「高い!」「馬鹿らしい!」と思うかもしれない。しかし筆者に言わせればこの15万円は「激安」だ。なぜならば、ある意味たかが15万円という低予算で「世界の最高峰」が味わえてしまうのだから。折りたたみ自転車ではなく自動車で「世界の最高峰」を味わおうと思ったら、とてもじゃないが15万円では無理だ。1500万円か、よく知らないが1億5000万円ぐらいは必要になるだろう。
これは筆者オリジナルではなく自動車評論家の清水草一さんがどこかでおっしゃっていた意見だが、清水氏いわく「2000万円ぐらいのフェラーリは非常に安い!」と。例えば2000万円で家を買おうとすれば、正直大したものは買えない。でも車に2000万円を投入すれば「世界の最高峰」が買えるのだ。同じ世界の最高峰でも、例えば家とか船とかの最高峰を手に入れようとすれば2000万円じゃとても足りず、ウン億円以上は必要になる。それを考えればフェラーリの2000万円というのはある意味激安なのだ……というのが、正確な引用ではないが、清水氏が言う論旨である。
まったくもって同意である。その考え方でいけば、自転車趣味というのは本当に安上がりだ。折りたたみ式なら15万~20万円も出せば世界最高峰レベルのプロダクトを手に入れることができ、いわゆるロードバイクでも150万円出せば、世界最高峰かどうかはさておき、最高峰レベルのひとつが買えるだろう。
前述のとおり自動車の場合は、世界最高峰の何かを味わおうとすると自転車よりは断然お金がかかってしまうわけだが、しかし中古車に目を向けてみれば、その予算感はいきなり「激安」に近くなる。
例えばF30こと現行BMW 3シリーズだ。
▲12年1月から販売中の現行BMW 3シリーズ。型式名は「F30」
F30のことを「世界最高峰の車」というと各方面から異論反論が噴出するだろうし、筆者も決してそうは思わない。しかしF30は「世界最高峰レベルの実用乗用車のひとつ」と評することは確実にできる。快適で軽快で、しかし重厚で高性能で、その結果として安全で、燃費もまずまずで、ブランドイメージもすこぶる良好。……すばらしい実用乗用車ではないか。
そんな素晴らしい実用乗用車だけあって、現行BMW 3シリーズは決して安い車ではない。ベーシックな320i SEでも車両本体価格は427万円(税込)であり、売れ筋の320i M Sportは528万円(税込)。なかなかのものだ。
しかし同じF30でも「中古車」で考えてみればせいぜい200万円台後半、某国産5ナンバーミニバンの安価なグレードを新車で買うのと同じような予算で狙えてしまうのである。
もちろん、安めの中古車だからといってボロボロなコンディションになっているわけではなく、走行距離はせいぜい1万kmから3万kmぐらいが中心。「新車同然」とはいえないかもしれないが、まだまだ全然古さを感じさせない段階の中古車が多いのである。そして支払総額は、カーセンサーEDGE.netによれば290万から320万円あたりがボリュームゾーン。ようするに「ざっくり300万円前後の車」だ。
▲某国産5ナンバーミニバン(の安めのグレード)を買うのと似たような予算で、このような世界観ととびきりの性能を毎日のように味わえるのだから、それはもう「ある意味激安!」としか言いようがない
ある意味「たかが」300万円で、世界最高峰の車が買える。そしてその味わいを、日々の生活のなかで存分に堪能することができる。……なんとも激安にして贅沢な話ではないかと思うのだが、どうだろうか。
ということで今回のわたくしからのオススメは、ずばり「300万円以下の現行BMW 3シリーズ」だ。
- Search the selection!
- Car:BMW 3シリーズ(現行)
- Conditions:修復歴なし&総額300万円以下(※総額300万円を超えるプランが用意されている場合があります)
この記事で紹介している物件
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
あの名車は今? その後継モデルたちは……20年という時の流れは車をどう変えたのか。SL、ムルシエラゴ、911…
メルセデスの名車に乗る|W201型からSLS AMGへ。“ネオクラとAMG覚醒”をいま読み解く【カーセンサーEDGE 2026年1月号】
優先すべきはヘリテージか 経済効率? マセラティのモデナ回帰にみるブランドの価値とは【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
R32型 スカイラインGT-Rが50万円から? あの時買っときゃ良かった……のモデルを振り返り“後悔を楽しむ”
“いまは”日本未導入のGAC(広州汽車集団)AION Y Plusに試乗してきた!
プロショップで聞いた600万円前後で狙える初代 ポルシェ マカンのリアル! 狙うは前期型の高性能グレードか? それとも後期型のベーシックグレードか?
600万円台で買えるアストンマーティンはアリか? プロフェッショナルに聞いてきた真実!
「20年後も残る車、消える車」とは? 創刊20年を機に真剣に考えてみた【カーセンサーEDGE 2025年12月号】
“日本の誇り” 日産 R35 GT-Rは果たしてスーパーカーなのか?【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
’07 フェラーリ F430|空力とヘリテージが息づくV8ミッドシップ【名車への道】









