三菱のSUV一覧7選|人気ランキングや値段、サイズを最新型から中古車まで解説【2024年】
カテゴリー: 特選車
タグ: 三菱 / SUV / クロスオーバーSUV / アウトランダー / パジェロ / パジェロミニ / RVR / ジープ / エクリプスクロス / アウトランダーPHEV / 田端邦彦
2024/09/04
▲最近は電動化にも積極的な三菱。PHEV専用車種となったアウトランダーはその筆頭だ今も昔も三菱はオフロード車こそ大本命
三菱の歴史は四輪駆動車、SUVの歴史と言っても過言ではない! ジープに始まり、パジェロ、アウトランダーなど数々の名車を生み出してきたのが三菱だ。
そのオフロード性能と4WDシステムには定評があり、伝統的な本格四駆からPHEVまで、実に幅広く技術が継承されている。
この記事では、三菱の人気カテゴリーであるオフロード車を新旧含めて紹介する。 全長の短い順からモデル概要を解説、現在の中古車情報も紹介する。
| モデル | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 中古車価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| パジェロミニ (2代目) |
3395 | 1475 | 1635 | 10万~160万円 |
| ジープ (初代) |
3455 | 1665 | 1910 | 60万~410万円 |
| RVR (3代目・現行型) |
4295 | 1770 | 1625 | 30万~260万円 |
| パジェロ (4代目) |
4385~4900 | 1845~1875 | 1850~1870 | 50万~520万円 |
| エクリプスクロス (初代・現行型) |
4405~4545 | 1805 | 1685 | 160万~450万円 |
| アウトランダーPHEV (初代) |
4655~4695 | 1800~1810 | 1680 | 60万~230万円 |
| アウトランダー (3代目・現行型) |
4710 | 1860 | 1740~1745 | 400万~630万円 |
| モデル | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 中古車価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| パジェロミニ(2代目) | 3395 | 1475 | 1635 | 10万~160万円 |
| ジープ(初代) | 3455 | 1665 | 1910 | 60万~410万円 |
| RVR(3代目・現行型) | 4295 | 1770 | 1625 | 30万~260万円 |
| パジェロ(4代目) | 4385~4900 | 1845~1875 | 1850~1870 | 50万~520万円 |
| エクリプスクロス(初代・現行型) | 4405~4545 | 1805 | 1685 | 160万~450万円 |
| アウトランダーPHEV(初代) | 4655~4695 | 1800~1810 | 1680 | 60万~230万円 |
| アウトランダー(3代目・現行型) | 4710 | 1860 | 1740~1745 | 400万~630万円 |
▲パジェロなど本格四駆で培ってきた技術が近年のクロスオーバーSUVにも継承されているパジェロミニ(2代目)
・生産期間:1998年10月~2012年6月
・全長:3395mm
・全幅:1475mm
・全高:1635mm
▲長いモデルライフの中で外観は何度か変更され、2008年9月以降の後期型ではよりパジェロに近いフロントマスクとなったパジェロをそのまま小さくしたようなデザインと作りで、大人気となったモデル。その2代目は軽規格の変更に合わせてボディが拡大され、以降14年近く生産された。
FRベースで副変速機も備えた本格的なパートタイム式4WD、ストローク量の大きいリア・リジッド式サスペンションなど、悪路走破性にも優れた設計となっている。
上位グレードに搭載された660cc・直4ツインスクロールターボ付きガソリンエンジンは、威勢の良い特性だ。ジムニーがモーグル地形など極悪路を得意とするなら、パジェロミニはダートを含めた幅広いオフロードを守備範囲とするタイプ。軽自動車では希少な本格四駆といえ、渓流釣りや林道走行など趣味の足から日常の買い物まで幅広く活躍してくれるだろう。
▲パートタイム式は「イージーセレクト4WD」と呼ばれ、低速走行時でも4WDにできるタイプ。ちなみにオフロードでの使用オンリーだ生産終了から12年以上経過しているが、中古車市場の物件数は意外に豊富。今狙うなら、2008年9月マイナーチェンジ以降のターボ車がオススメだ。
選択肢が300台近くある中で一例を挙げると、2012年式・走行距離2.7万kmの「VR 4WD 4速AT」で総額130万円。価格帯は幅広いが、比較的コンディションの良いターボ車は総額70万円~が妥当といったところだろう。
▼検索条件
三菱 パジェロミニ(2代目)× 全国ジープ(初代)
・生産期間:1956年7月~1998年6月
・全長:3455mm
・全幅:1665mm
・全高:1910mm
▲ボディから独立したフロントフェンダーは、悪路で前輪をヒットさせても機関に影響を及ぼさないための工夫すべてのオフロード車の原点となった車といえば、三菱 ジープだ。米ウイリス社が開発した米軍ジープのノックダウン生産(部品を輸入し、現地で組み立てる方式)から始まり、その後、完全国産化した。
現在メジャーなのはショートの幌車だが、かつてはロング、ミドルといったホイールベースのバリエーション、ハードトップなど多くの仕様があった。ラダーフレーム構造のボディ、パートタイム式4WD、前後リーフ・リジッド式サスペンションなどの設計は現代の技術からするとプリミティブだが、悪路を走る機能については完成されたものだ。
最終的には1998年6月の「最終生産記念車」をもって生産終了。在庫販売は2001年頃まで続いたと思われる。
▲パワステも付いていないため、操舵には腕力が必要生産終了から四半世紀以上経った今、希少性から中古車平均価格は180万円台にまでなっているが、流通台数は50台ほどある。多くは1980年代以降に生産されたショートの幌車だ。
悪路走破に特化しているため、オンロードでの乗り心地、快適性については現代のSUVと比べるべくもない。所有するには幌車を保存できるガレージとメンテナンスに要する費用、クラシックカーに乗る覚悟も必要だろう。
▼検索条件
三菱 ジープ(初代)× 全国RVR(3代目・現行型)
・生産期間:2010年2月~
・全長:4295mm
・全幅:1770mm
・全高:1625mm
▲RVR(3代目・現行型)は今年でデビューから15年目を迎える、息の長いモデルだ 元々RVRはミニバンスタイルのクロスオーバーだったが、2代目の生産終了から8年を経て復活したのは、コンパクトサイズのSUVだった。
全長はホンダ ヴェゼルなどに近い短さだが、ホイールベースは2670mmと長め。つまりタイヤを前後に追いやったレイアウトとなっており、ボディサイズが小さいにもかかわらず車内空間が広い。
駆動系はFFをベースとした電子制御式4WDで、燃費重視の2WDと4WDオート、悪路走行向けの4WDロックを任意に切り替えられる本格的なものだ。ブレーキの回生エネルギーをバッテリーにチャージするエネルギー回生システムを採用し、燃費性能も悪くない。
デビュー時はギャランフォルティスに近いフロントマスクだったが、2017年2月のマイナーチェンジで大胆にイメージチェンジ。ダイナミックシールド顔となった。2019年8月にも外装が変更され、現行モデルはアウトランダーなどと共通性をもたせたデザインとなっている。
▲後席居住空間の広さ、乗降性の良さも特徴のひとつ中古車市場には100台以上の物件が流通。年式や走行距離、価格が満遍なく分布しており、好みや予算に応じて選びやすい状況だ。
走行距離3万km未満の後期型でも、総額200万円前後から狙えるのは魅力的。スタイリッシュで取り回しが良く、機動力の高いSUVを探している人は狙い目の1台だ。
▼検索条件
三菱 RVR(3代目・現行型)× 全国パジェロ(4代目)
・生産期間:2006年10月~2019年10月
・全長:4385~4900mm
・全幅:1845~1875mm
・全高:1850~1870mm
▲13年ものモデルライフの中で外観は複数回にわたって変更されたが、多くはフロントグリルやバンパーのデザイン変更にとどまるパリ~ダカール・ラリーへの参戦などで名をはせ、一時代を築いたパジェロ。最終型となった4代目はオフロード四駆としての完成形と言えるモデルだ。
2006年にフルモデルチェンジしたことになっているが、ラダーフレームをビルトインしたモノコックボディは先代から継承されたもの。前後ダブルウィッシュボーン式サスペンションと合わせ、悪路での大入力を軽くいなすシャシー性能は素晴らしかった。最も得意とするのは高速ダート走行だが、ギア比の低い副変速機、十分なロードクリアランスを備えているためモーグルやロックなどの悪路も走ることができる。
デビュー時に搭載されたエンジンは3.0L V6ガソリン&3.8L V6ガソリンのみだったが、2008年10月に待望の3.2Lディーゼルターボを追加。2010年9月には排ガス性能を向上させ、クリーンディーゼルへと進化した。
▲4WDシステムは前後不等配分のフルタイム式で、直結、ローレンジもある凝ったメカニズムだ 今なお生産終了を嘆く声は少なくない。でも安心、中古車市場には160台もの物件が流通している。3.0L V6ガソリン車なら、総額70万円台から狙うことも可能。タフな構造ゆえに低年式・走行距離多めでも、適切にメンテナンスされてきた物件なら問題ない。
人気のディーゼル車で、走行距離5万km以下の物件に絞ってみても、価格帯は総額220万円~。コンディションの良いパジェロをリーズナブルに手に入れたいなら、今がラストチャンスかも。
▼検索条件
三菱 パジェロ(4代目)× 全国エクリプスクロス(初代・現行型)
・生産期間:2018年3月~
・全長:4405~4545mm
・全幅:1805mm
・全高:1685mm
▲2020年12月の改良ではPHEVが追加されるとともに、バンパーが伸張されてデザインも変わったRVRとアウトランダーの中間を埋めるクロスオーバーSUVがエクリプスクロスだ。クーペライクで精悍なフォルム、三菱らしい凝ったメカニズムに特徴がある。
パワートレインは当初、1.5L ガソリンターボのみだったが、2019年10月にデリカD:5と同じ2.2L コモンレール式ディーゼルターボを追加。さらに2020年12月にはディーゼルに代わり、アウトランダーPHEVと同じ2.4L ガソリンエンジン+2基のモーターから構成されるプラグインハイブリッドが追加された。三菱SUVの中で、最も多彩なパワートレインが選べるモデルだ。
4WDシステムについては、ガソリン車・ディーゼル車がFFをベースとして必要に応じて後輪に駆動力を配分する「電子制御式4WD」、PHEVが前後モーターの駆動力を場面に応じて変化させる「ツインモーター4WD」となる。これにアクティブ・ヨー・コントロール機能を備えた車両運動統合制御システム「S-AWC」が組み合わされ、オンロード&オフロードで威力を発揮する。シチュエーションを選ばず、アクティブに走れる機動力の高さは、三菱ファンならずとも惹かれるに違いない。

中古車市場での流通量も350台オーバーと比較的豊富。ガソリン車・ディーゼル車は総額190万円前後~、PHEVは総額250万円から狙える。
年式ではデビュー直後が最も多くなっているが、新しい年式の物件も決して少なくない。新車価格(253.1万~465.1万円)に対して、中古車のお買い得感が高い1台と言えるだろう。
▼検索条件
三菱 エクリプスクロス(初代・現行型)× 全国アウトランダーPHEV(初代)
・生産期間:2012年12月~2021年12月
・全長:4655~4695mm
・全幅:1800~1810mm
・全高:1680mm
▲SUVらしくたくましい外観と、荷物をたっぷり積める実用性も魅力のひとつ2012年に登場したアウトランダーPHEVは、世界初の4WDプラグインハイブリッドSUVだ。そこには電動化時代のオフロード車はかくあるべき、という三菱の思想が見て取れる。
エンジンを発電機として使い、モーターで駆動する「シリーズ走行モード」、エンジン駆動をメインにモーターでアシストする「パラレル走行モード」、モーターだけで走る「EVモード」を備えたハイブリッドシステムは、現代の水準からしても高度なメカニズム。4WDも、前輪をエンジン+モーター、後輪を専用モーターで駆動する「ツインモーター4WD」に車両運動統合制御システム「S-AWC」を組み合わせた、先進的なシステムが採用されていた。
デビュー当初のフロントマスクは欧州車テイストの柔和な表情だったが、2015年7月の変更で大規模にイメージチェンジ。ダイナミックシールド顔へと変更されている。
▲ジョイスティック式セレクトレバーはPHEV専用装備だ生産終了から約2年半、中古車市場には航続距離が大幅に向上した2019年MC後モデルの割合が多めとなっているが、中古車平均価格は210万円前後とリーズナブル。
2019年式・走行距離2.7万kmの物件で239.2万円と、当時の新車価格より200万円以上安く手に入る物件も見つかる。先進的かつ実用的なSUVを格安で手に入れたい人にオススメしたい1台だ。
▼検索条件
三菱 アウトランダーPHEV(初代)× 全国アウトランダー(3代目・現行型)
・生産期間:2021年12月~
・全長:4710mm
・全幅:1860mm
・全高:1740~1745mm
▲重厚感のある堂々としたいでたちとなった3代目。上部のライトはウインカーで、ヘッドライトはバンパーに内蔵されるアウトランダーとしては3代目に当たる現行型はPHEV専用モデルになって登場。ボディサイズも大幅に拡大された。3列シート仕様も新たに設定され、2019年に生産終了したパジェロの分までカバーせんとする勢いだ。
シャシーの基本設計は日産 エクストレイル(4代目)と共用されているが、デザインやメカニズムは全くの別モノ。パラレル式とシリーズ式の良いところを使い分けるハイブリッドシステムはアウトランダーPHEV(初代)と同様だが、駆動用バッテリーを20kWhに大容量化、モーターを高出力化し、大幅な動力性能アップが図られた。燃料タンク容量も拡大され、航続距離を大きく延ばしている。
先代に比べ、インテリアの高級感が向上したことも話題に。先進運転支援機能である「e-Assist」に加え、同一車線運転支援機能の「マイパイロット」も全車に標準装備。ラグジュアリーで快適な運転を堪能できる。
▲駆動用バッテリーや制御ユニットを小型化したことで、3列シート7人乗り仕様を実現したデビューから約2年半経過した現在、中古車市場には150台前後が流通。現行モデルゆえに中古車平均価格は490万円前後とやや高めの水準だが、2022年式・走行距離0.1万kmの「P」で総額415万円など、当時の新車価格より50万円ほど安い物件もある。
三菱の新たなフラッグシップであるアウトランダー。今後、中古車市場への供給量が一層増えることも期待できるだろう。
▼検索条件
三菱 アウトランダー(3代目・現行型)× 全国三菱のSUV中古車人気ランキングTOP5
最後にカーセンサーnetにおける三菱のSUV人気ランキング最新TOP5を紹介!
| 順位 | メーカー | 車種 | 世代 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 三菱 | パジェロミニ | 2代目 |
| 2位 | 三菱 | アウトランダーPHEV | 初代 |
| 3位 | 三菱 | パジェロ | 4代目 |
| 4位 | 三菱 | エクリプスクロス | 初代 |
| 5位 | 三菱 | アウトランダー | 3代目 |
| 順位 | メーカー | 車種 | 世代 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 三菱 | パジェロミニ | 2代目 |
| 2位 | 三菱 | アウトランダーPHEV | 初代 |
| 3位 | 三菱 | パジェロ | 4代目 |
| 4位 | 三菱 | エクリプスクロス | 初代 |
| 5位 | 三菱 | アウトランダー | 3代目 |
▲現行型エクストレイル試乗時の様子※記事内の情報は2024年8月27日時点のものです。

自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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