新型アウディ A5は、ゆとりを持って優雅に乗るのが似合う
カテゴリー: アウディの試乗レポート
2017/11/11
▲9年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たしたアウディ A5フォルムから湧き出る成熟した大人の価値を証明する1台
アウディにおいてデザインとクオリティのバランスが、最も優れているモデルがA5である。クーペ、スポーツバックともに、先代と比べてキャラクターラインの陰影が際立っており、スポーツラグジュアリー感を増した印象となった。そしてライトを小さく、グリルを下にして従来の縦長から横長にすることで、落ち着いたエレガントな様相を呈している。パネルのプレス技術も素晴らしい。
インテリアの質感にも隙はない。手に触れる部分をすべてソフトパッドにしたマットな作り込みは、このクラスの中で最も際立った良質な作りだ。A5は仕立ての良いスーツと良質なテキスタイルを自然と理解している人の御用達といえよう。
剛性が高くスポーティな味付けであるが、サスペンションの動きは長距離でも疲れにくい仕様になっている。2Lターボの静粛性はこのクラスでトップであろう。以前乗ったスポーツバックモデルに比べ、クーペの方がキビキビとした動きだったのが印象的だ。急激な加速はこの車には似合わない。いつでもゆとりをもって優雅に走行するにはジャストなユニットである。
▲アウディのパネルのプレス技術は素晴らしく、細部までしっかりと作り込まれている
▲アウディらしい水平基調のクリーンなスタイルのインテリア。シートも新たに設計されている。他モデルにも導入されているバーチャルコックピットを選択可能とした
▲2種類の2Lターボエンジンを用意。4WD(クワトロ)モデルには252psとハイパワーながら、従来より燃費を21%改善した仕様。FFモデルにはBサイクルと呼ばれる新開発の高効率エンジンを搭載している【SPECIFICATIONS】
■グレード:A5 Coupe 2.0 TFSI quattro sport ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1984cc
■最高出力:185(252)/5000-6000[kW(PS)/rpm]
■最大トルク:370(37.7)/1600-4500[N・m(kgm)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4690x1845x1365(mm) ■ホイールベース:2765mm
■車両価格:686万円(税込)
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