DS4 クロスバックはDSブランドの本懐を遂げている
カテゴリー: シトロエンの試乗レポート
タグ: シトロエン / クロスオーバーSUV / FF / EDGEが効いている
2016/07/19
▲白眉はなんといってもリアデザインだ。ルーフからテールゲートにつながる一連の流れ。そして後席の窓をはめ殺しにしてまで実現した抑揚のあるサイドパネル、切れ目のないウインドウモールとそこにさり気なく収められたドアノブ。おそらくこの企画、日本ならボツだろう。DSの本懐を遂げたモデルなのだ“オーディナリー”だけど“アバンギャルド”
リアのドアハンドルを上手に隠し4ドアクーペを自称するハッチバック、DS4をベースにフロントバンパーをはじめ外観をブラック基調に、ルーフにアルミのレールを載せ車高を30mm高めた、SUVの要素を加えたモデル。DS4クロスバックを端的に言えばそうなる。欧州で流行するFF車+SUVスタイル=クロスオーバーの流れを受けたものというわけだ。
パワートレインは1.6L直4ターボエンジンに6速ATを組み合わせる。アクセルペダルに足をのせると240Nmというトルクがすぐに立ち上がり、すっと前に出る。とても1.6Lとは思えない。シフトフィールもとてもスムーズだ。静粛性も高く車高が上がったことの違和感はまったくない。乗り心地はフラットでクセもなくいい意味でオーディナリー(普通)だ。試乗車にはオプションのクラブレザーシートが装着されていたが、これがいい。柔らかなタッチのセミアニリンレザーがゆったりと体を包み込んでくれる。2時間程度の長距離ドライブでも腰の位置を入れ替えたくなることが一度もなかった。この要素だけでも購入への動機付けとしては十分だ。
しかし白眉はなんといってもリアデザインだ。ルーフからテールゲートにつながる一連の流れ。そして後席の窓をはめ殺しにしてまで実現した抑揚のあるサイドパネル、切れ目のないウインドウモールとそこにさり気なく収められたドアノブ。おそらくこの企画、日本ならボツだろう。DSの本懐を遂げたモデルなのだ。
▲頭上まで広がるパノラミックフロントウインドウやクロームデコレーションの3連メーターなどを採用し個性を強調。ラゲージ容量は370Lを確保する
▲DS4と同じ、連続可変バルブタイミング機構を備えた1.6Lツインスクロールターボを搭載。アイドリングストップ機構なども備え、JC08モード燃費は14.9km/Lとされた
▲DSエンブレムを配したフロントグリルや、バイキセノンランプとLEDポジションランプを組み合わせたDS LED VISIONなども特徴的なスタイル【SPECIFICATIONS】
■グレード:CROSSBACK ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1598cc
■最高出力:165/6000[ps/rpm]
■最大トルク:240/1400-3500[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:4285x1810x1530(mm) ■ホイールベース:2610mm
■車両価格:338万円
あわせて読みたい
スバル クロストレック ウィルダネスエディションが抽選500台のみに絶望した人に贈る「この小型クロカン、代わりにどう?」3選
メルセデスの名車に乗る|W201型からSLS AMGへ。“ネオクラとAMG覚醒”をいま読み解く【カーセンサーEDGE 2026年1月号】
優先すべきはヘリテージか 経済効率? マセラティのモデナ回帰にみるブランドの価値とは【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
3代目BMW X1が支払総額400万円台で狙える! 中古車市場に登場してから2年半、今のオススメの買い方・選び方は?
R32型 スカイラインGT-Rが50万円から? あの時買っときゃ良かった……のモデルを振り返り“後悔を楽しむ”
新型クロスビーが発売されたけど、かわいいデザインが好きなら改良前モデルでもいいんじゃない? モデル概要やオススメの狙い方を解説
“いまは”日本未導入のGAC(広州汽車集団)AION Y Plusに試乗してきた!
プロショップで聞いた600万円前後で狙える初代 ポルシェ マカンのリアル! 狙うは前期型の高性能グレードか? それとも後期型のベーシックグレードか?
600万円台で買えるアストンマーティンはアリか? プロフェッショナルに聞いてきた真実!
【シティーハンター】主人公 冴羽リョウの愛車「ローバーミニ」のモデル概要&オススメの買い方を徹底解説!









