キャデラック CT6は従来とは一線を画す革命的なキャデラックだ
カテゴリー: キャデラックの試乗レポート
2016/03/18
▲7シリーズやSクラスというテッパンの存在があるうえ、それがイヤならジャガーやマセラティという名の通った選択肢もある中、今、日本であえてキャデラックというのは、とても格好いい我儘だドイツ車はもう飽き飽き、という車好きに
キャデラックに、革命の予感だ。
かつてアウディジャパンで辣腕をふるい、インフィニティのトップとして活躍したヨハン・ダ・ネイスンが率いるキャデラック。本社をニューヨークに移し、モデル名改変に手をつけたあたり、インフィニティと同様の手法でブランド復活の狼煙を上げたかたちだ。その第一弾がCT6だ。名前からCTSのバリエーション? なんて誤解もあるようだが、まるで違う。
ライバルは、BMW 7シリーズやメルセデス・ベンツ Sクラスのショートで、LLサイズの立派なサルーン。ちなみに近い将来、キャデラックのセダンはすべてCTシリーズを名乗ることに。CTS=CT5、ATS=CT4、となるはず。
とにかく、軽い。フロアに高張力鋼板(スチール)を使う以外、アルミニウムボディとした。結果、車両重量は欧州Eセグメント並みの1700kg級となり、オールアルミモノコックボディのジャガーXJとタメを張る。車は軽さが命。アメ車も変わったものだ。
3.6L V6エンジンと8AT+AWDの組み合わせ(日本仕様予定)で、まったくもって過不足なく走る。特に、ゼロ発進と中間加速における身のこなしは、これまでのアメリカンビッグサルーンの常識を覆すに十分な軽やかさ。それだけドライバーズカーに徹しているというわけで、これまた従来のキャデラックイメージを大いに変えることだろう。
全体的に軽やかな動きとは言うものの、軽薄な感じはない。高級サルーンに必要な“しっとりとしたライドフィール”もしっかりと演出されている。これは、頑丈なボディ骨格と最新世代のマグネティックライドコントロールによるところが大きい。
サルーンとしてのスタイリングもようやくキレイにまとまった。美しいサルーンだ。
▲アルミボディの採用でスチール製より99kg軽量化。2Lターボ搭載のFRと3Lターボと3.6Lの4WDを用意
▲インフォテイメントシステム、キャデラックCUEを表示するモニターは10.2インチを採用
▲レザーとウッド、カーボンを用いたラグジュアリーな室内空間。パークアシストなど快適/安全装備も充実【SPECIFICATIONS】
■グレード:CT6 Sedan 3.6LV-6 ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V6DOHC ■総排気量:3649cc
■最高出力:335/6800[ps/rpm]
■最大トルク:385/5300[n・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:5184x1879x1472(mm) ■ホイールベース:3109mm
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