【試乗】新型ホンダ ステップワゴン|原点を見つめなおし時代に即した進化を遂げた令和的ミニバン
2022/07/25
▲2022年5月に発表された新型ホンダ ステップワゴン。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏によるインプレッションをお届けするスマートなミニバンとして生まれ変わったステップワゴン
初代ステップワゴンは限られたディメンジョンに広いキャビンを備え、しかも飾らないクリーンなデザインがどことなくバタくさくヒエラルキーをスポイルする要素を兼ね備えていた。
しかし、それが時代とともに便利とデコラティブな方向性となり、継承するモノが薄らいできた感じは否めなかった。
誕生から26年目を迎えて6代目の「エアー」が今目の前にあるが、とてもスリークだ。


エモーショナルなプレスラインを使わず、直線的な面と少しのアールを用いたパネルは、1世代前のレンジローバーやランドローバーを思い出させるデザインである。
キュッとしまったように見えるプロポーションのおかげで塊感はあり、同時に安定感も感じられる。


視認性の高いデザインと、3列目の快適性を考えたキャビンの工夫。そして安心なハンドリングや操作しやすいブレーキとステアリング系などは、安心と自由をテーマにした車づくりから生まれたものだという。
自由な空間を安心した走りで満足させる意気込みを感じさせる。
静粛性の高さが際立つハイブリッドモデル
初めに乗り込むのは「スパーダ」だ。これはe:HEVのFFモデルである。ホンダはe:HEVモデルに力を入れているため、静粛性やパフォーマンスが楽しみだ。
乗り込む前に外観を見回すと、精悍な雰囲気は初代レンジローバースポーツの顔つきに似ていると感じた。


トワイライトミストブラック・パールという色は、なかなか高級感のある色で強さも感じられる。「エアー」と比べて30mmほど全長が長くなっているのはバンパーの形状と加飾によるものだが、こういったところが精悍で力強さを演出するエッセンスとなっているのだろう。
すっぽりとシートに腰を埋めてポジションを決めると視認性がいいことがわかる。サイドミラーの位置から見るもボディの感覚は水平基調のデザインのおかげで距離感がつかみやすい。


試乗コースの横浜のみなとみらい周辺は、フラットな道で負荷も少ないことからEV走行を交えて静粛性は高い。加速してエンジンの負荷を大きくし、ユニット単体の静粛性を試してみる。クランクの剛性が高くバイブレーションは抑えられている。さらに負荷を与えてもスムーズに高回転に達した。
ステアリングフィールは素直で軽すぎず、路面を正確になぞっているような感覚だ。ステアリングを切った際に、少し離したりしてボディの振れ具合も見たが非常に安定したドライブフィールである。

事前の説明のとおり、3列目は確かに剛性が高い。ただキャビン中央からのバイブレーションは3列目と比べると大きい。
ストロークを大きくさせずにセッティングした乗り心地ではあるが、突き上げを低減させて心地よさを演出しているのは確かである。
ガソリンモデルは軽快感ある走り

続いてガソリンモデルの「エアー」に試乗する。シーグラスブルーパールという、こちらも透明感があってスリークなボディにとてもあったカラーだ。
1.5Lターボは強力というよりも、クルージングで1.5Lながらの静粛性を確保したユニットである。

横浜の街中を走らせ、ビルのガラスに映り込む「エアー」を見る。クリーンなデザインで、ヒエラルキーを感じさせない要素がある。
強いエステリアの架飾はチープな感じも否めない危険性があるが「エアー」はそれらを省き、サイドから見た感じはヘッドライトとホイールによる装飾でシンプルなアクセントで構成されているので希薄な印象も少ない。
こちらも静粛性が高く、スロットルと加速の関係がとてもリニアでわかりやすい。ガソリンモデルの方が動きに軽快感があるが、ハイブリッドよりもキャビンのバイブレーションが少し気になった。
これまでの歴史と新たな技術の融合を感じさせる
全般的に扱いやすさを重視して、ふらつかないためのステアリング設定や乗り心地を犠牲にしないサスペンションセッティングを重視しているようだ。キャビンの広い空間と乗りやすさの関係は初代をほうふつとさせるエッセンスが盛り込まれている。
初代にはない大きく進化したセンシング技術は、ファミリーユースであれば一層充実した必要性がある。
それらを兼ね備えて四半世紀の歴史から導いた視認性による安全と、最新のセンシング技術を用いた運転支援システムを搭載してこれからの時代を考えたスリークなステップワゴンを完成させた。

▼検索条件
ホンダ ステップワゴン(現行型) × 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●2.0 e:HEV スパーダ
| 型式 | 6AA-RP8 | 最小回転半径 | 5.4m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.83m×1.75m×1.84m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.89m |
| ミッション | その他AT | 前トレッド/後トレッド | 1.49m/1.5m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.85m×1.55m×1.41m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1840kg |
| シート列数 | 3 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 7名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | 不明 | 最低地上高 | 0.15m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
スーパープラチナグレー・メタリック、クリスタルブラック・パール |
||
| オプション色 |
プラチナホワイト・パール、トワイライトミストブラック・パール、ミッドナイトブルービーム・メタリック |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 6AA-RP8 |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | その他AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | スーパープラチナグレー・メタリック、クリスタルブラック・パール |
| オプション色 | プラチナホワイト・パール、トワイライトミストブラック・パール、ミッドナイトブルービーム・メタリック |
| シート列数 | 3 |
| 乗車定員 | 7名 |
| ミッション 位置 |
不明 |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 5.4m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.83m×1.75m×1.84m |
| ホイール ベース |
2.89m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.49m/1.5m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 2.85m×1.55m×1.41m |
| 車両重量 | 1840kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.15m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | LFA | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | - | 燃料タンク容量 | 52リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 総排気量 | 1993cc | 燃費(WLTCモード) | 19.6km/L └市街地:19.3km/L └郊外:20.5km/L └高速:19.2km/L |
| 燃費基準達成 | R12年度燃費基準 90%達成車 |
||
| 最高出力 | 145ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
175(17.8)/3500 |
| エンジン型式 | LFA |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | - |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1993cc |
| 最高出力 | 145ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
175(17.8)/3500 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 52リットル |
| 燃費(10.15モード) | -km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 19.6km/L └市街地:19.3km/L └郊外: 20.5km/L └高速: 19.2km/L |
| 燃費基準達成 | R12年度燃費基準 90%達成車 |
●1.5 エアー
| 型式 | 5BA-RP6 | 最小回転半径 | 5.4m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.8m×1.75m×1.84m |
| ドア数 | 5 | ホイールベース | 2.89m |
| ミッション | CVT | 前トレッド/後トレッド | 1.49m/1.5m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | 2.85m×1.55m×1.43m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1710kg |
| シート列数 | 3 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 8名 | 車両総重量 | -kg |
| ミッション位置 | インパネ | 最低地上高 | 0.15m |
| マニュアルモード | - | ||
| 標準色 |
スーパープラチナグレー・メタリック、クリスタルブラック・パール、シーグラスブルー・パール |
||
| オプション色 |
フィヨルドミスト・パール、プラチナホワイト・パール |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 5BA-RP6 |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 5 |
| ミッション | CVT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | スーパープラチナグレー・メタリック、クリスタルブラック・パール、シーグラスブルー・パール |
| オプション色 | フィヨルドミスト・パール、プラチナホワイト・パール |
| シート列数 | 3 |
| 乗車定員 | 8名 |
| ミッション 位置 |
インパネ |
| マニュアル モード |
- |
| 最小回転半径 | 5.4m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.8m×1.75m×1.84m |
| ホイール ベース |
2.89m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.49m/1.5m |
| 室内(全長×全幅×全高) | 2.85m×1.55m×1.43m |
| 車両重量 | 1710kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | -kg |
| 最低地上高 | 0.15m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | L15C | 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC | 使用燃料 | レギュラー |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 52リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 15.4km/L |
| 総排気量 | 1496cc | 燃費(WLTCモード) | 13.9km/L └市街地:10.6km/L └郊外:14.6km/L └高速:15.7km/L |
| 燃費基準達成 | R12年度燃費基準 60%達成車 |
||
| 最高出力 | 150ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
203(20.7)/5000 |
| エンジン型式 | L15C |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1496cc |
| 最高出力 | 150ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
203(20.7)/5000 |
| 環境対策エンジン | H30年基準 ☆☆☆☆ |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 燃料タンク容量 | 52リットル |
| 燃費(JC08モード) | 15.4km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 13.9km/L └市街地:10.6km/L └郊外: 14.6km/L └高速: 15.7km/L |
| 燃費基準達成 | R12年度燃費基準 60%達成車 |

自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
この記事で紹介した車
ホンダ
ステップワゴン 2.0 e:HEV スパーダ プレミアムライン HDMI差込口装備Youtube視聴/後席モニタ/前後ドラレコ/ETC2.0/TVキット/全周囲カメラ/ワンオーナー
本体価格383.0万円
支払総額397.9万円
ホンダ
ステップワゴン 1.5 スパーダ 試乗車 11.4インチホンダコネクトナビ Bカメラ 地デジ BT DVD 15.6インチリア席モニター ETC2.0 両側パワースライド LEDヘッドライト
本体価格398.0万円
支払総額415.6万円
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