デート用ではなく走りと向き合うオープン、メルセデスAMG GT C ロードスター(海外試乗レポート)
カテゴリー: AMGの試乗レポート
タグ: メルセデス・ベンツ / AMG / ロードスター / FR / メルセデスAMG GT / EDGEが効いている
2017/07/11
▲AMGオリジナルスポーツモデルGTのオープン版がロードスター。476ps/630N・mのベーシックモデルと557ps/680N・mのCをラインナップする1人でアクセルを踏み続けるのが似合う車
ロードスターの登場と同時に、メルセデスAMG GTのラインナップには従来のGT SとGT Rの間に位置するGT Cが加わった。V型8気筒4Lツインターボエンジンは大型ターボチャージャーなどを使ったGT R用がベースで、最高出力は557psを誇る。それに合わせてシャシーもトレッド拡大、後輪操舵機能の追加などが行われている。
それにしてもリアビューは鮮烈だ。ソフトトップルーフを持つスタイリングはクーペよりすっきりまとまっており、しかも全幅はメルセデスAMG GT Rと同様に57mmワイドになっているから、迫力は凄まじいものがある。
走りの印象も見た目にたがわない。ボディは剛性感高く、サスペンションもハード。操舵に対して間髪入れずに反応する切れ味の良さが光る。エンジンについては、一般道では全開にする機会にほとんど恵まれなかったのだが、定評のある全域フラットなトルク、凄まじい勢いの吹け上がりには、何も不満を覚えさせることはなかった。
オープン時の風の巻き込みは決して小さくなく、ハードな乗り心地、吠えるエンジンと相まって、その走りはスパルタンな雰囲気が色濃い。風を感じながら、1人アクセルを踏み続けるのが似合いそうだ。1台でどこへでも行く、それこそデート用にもと考えるなら、メルセデス・ベンツSLを選ぶべきだろう。その意味で個人的には縁遠いが、しかしともに暮らせる人が心底羨ましい1台である。
▲三層構造のソフトトップはスペースを考慮しZ型に収納される。開閉にかかる時間は11秒、時速50km/hまでなら走行中でも操作可能
▲基本クーペ同様のスポーティなインテリアはナッパレザーを用い高級感も備える。スポーツシートにはオープン時に役立つエアスカーフを装備
▲4LのV8直噴ツインターボを搭載。Cは0→100km/h加速3.7秒、最高速度316km/h。走行モードには「レース」も加わる【SPECIFICATIONS】
■グレード:C ROADSTER ■乗車定員:2名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:3982cc
■最高出力:557/5750-6750[ps/rpm]
■最大トルク:680/1900-5750[N・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:7DCT
あわせて読みたい
M・ベンツのセダン狙いのあなたに推したい“粋な別解”4ドアクーペ CLSクラス。新車で1000万円超えが今中古車なら総額300万円台! オススメの選び方は?
メルセデスの名車に乗る|W201型からSLS AMGへ。“ネオクラとAMG覚醒”をいま読み解く【カーセンサーEDGE 2026年1月号】
優先すべきはヘリテージか 経済効率? マセラティのモデナ回帰にみるブランドの価値とは【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
R32型 スカイラインGT-Rが50万円から? あの時買っときゃ良かった……のモデルを振り返り“後悔を楽しむ”
新型日産 エルグランドの発売が待ちきれないあなたに贈る「代わりにコレ、どうですか?」5選
“いまは”日本未導入のGAC(広州汽車集団)AION Y Plusに試乗してきた!
プロショップで聞いた600万円前後で狙える初代 ポルシェ マカンのリアル! 狙うは前期型の高性能グレードか? それとも後期型のベーシックグレードか?
M・ベンツ GLEの現行型(2代目)が600万円から狙える! プレミアムSUVの今オススメの買い方・選び方は?
600万円台で買えるアストンマーティンはアリか? プロフェッショナルに聞いてきた真実!
待望の新型M・ベンツ GLCがまさかのEVのみ……!? 絶望したあなたに贈る、互角の魅力をもつEVじゃないモデル5選









