レクサス RC F【試乗レポート】(松本英雄)
カテゴリー: レクサスの試乗レポート
2014/12/12
▲高いシャシー剛性と走る楽しみを徹底的に追求したレクサスRC F。走行モードを「エコ」「ノーマル」「スポーツ S」「スポーツ S+」に切り替えることができる
笑ってしまうくらい楽しいRC Fの走り
スポーツカーもしくは本格的な“GT”となれば、やはり2ドアクーペだ。たとえ停止していても動的なスタイリングを与えてこそ、スポーツクーペ発祥の地ヨーロッパで認められる。レクサスが満を持して作り上げたスポーツクーペであるRC Fとはいかなるものだろうか。
エコモードで20mも動かせば剛性が高いことが分かる。低速時の段差もボディのバイブレーションは皆無。サスペンションは不快にならない程度に小さくストロークする。十分なポテンシャルを感じさせる。程よく動いて、いなしも効いたサスペンションの性能を発揮するのはやはり高いシャシーの剛性のおかげだ。軽く流しているにも関わらず高揚感を誘う。
モードをノーマルにして踏み込む。モリモリと溢れんばかりのトルクとエグゾーストノートがステアリングへの集中力を一層高める。8速ATはダイレクトで歯切れの良いステップアップだ。ツインクラッチに引けを取らない。さらにスポーツ Sへとモードを切り替える。ドライブというよりも高速コーナをさばきたくなる。安定性も抜群だ。笑ってしまうくらい楽しい走りを味わえるモデルだった。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:RC F ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V8DOHC ■総排気量:4968cc
■最高出力:351(477)/7100[kW(ps)/rpm] ■最大トルク:530(54.0)/4800-5600[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:8AT
■全長×全幅×全高:4705×1850×1390(mm) ■ホイールベース:2730mm
■車両重量:1790kg
■車両本体価格:953万円(税込)