中古車の不思議を検証! 個性的な色や仕様の物件が生まれる背景
2022/07/08
▲カーセンサーEDGE6月号のアストンマーティン特集内に登場した1台のDB11。同社の特装車部門であるQが手がけたボディカラーはブラッシュパール(シェルピンク)で、現中古車の本体価格は2150万円。なぜこんな個性的な色のモデルが流通するのだろうか……
人とは違う色、仕様に乗りたいと考える車好きは多い。フェラーリ、ランボルギーニ、ベントレー、そしてアストンマーティンなど個性的な高級車を求める車好きの中には、さらに強い個性を放つ物件を求めている人が一定数いる。そのような車をそもそもどんな人が新車で注文しているか、気になるところだ。そこで個性的な物件が生まれる背景に迫ってみたい。
ショールームに並べられる個性的なアストンマーティンたち
2022年6月号のカーセンサーEDGE「美のチカラ」で紹介したブラッシュパールのDB11。販売していたアストンマーティン横浜の他の物件をよく見てみると、他にもレアな車両ばかりが並べられている。なぜひとつの店舗にこうした車両が集まるのだろうか。「白」「黒」「シルバー」の定番色の方が売りやすい気がするのだが……。
一見不思議なこのビジネスを展開するアストンマーティン横浜のゼネラルマネージャー山本貴之氏に尋ねてみた。
まず訪れて驚くのがショールームに展示されている車両のインパクトの強さ。イリデッセントエメラルドの外装色にディープパープルとブラックという2トーンカラーの内装を組み合わせたヴァンテージに、サテンゼノングレイの外装色にレッドオキサイドの内装色を合わせたDB11などなど、店内にはいわゆる定番色の物件がない。
▲ショールーム内の展示車両はどれも個性的な配色、仕様ばかり。当たり前だが、これらの車両は新車として誰かが注文した結果、こうやって中古車として流通しているのだが……
▲手前はウルトラマリンブラックのボディカラーに、内装色はエクリプスレッドとダークナイトというDB11ヴォランテ。奥にあるのがアリゾナブロンズのDB11。スタンダードなカラーの物件は取材当日には1台もなく、同店が扱う物件の多くはこうした個性的なモデルが多いという「弊社の最大の特色がこうした特別な車を作るためのノウハウ、そして実際に作った車を販売してきた実績です。ショールームに並んでいる展示用の新車もすべて本国にオーダーをして1台1台特注で作っているんですよ。通常の新車販売だけでなく、お客様と相談、時にはアドバイスをしながらカタログにない仕様の新車をオーダーすることも多いんです。それら唯一無二のアストンマーティンがまた弊社に戻ってきて、今度はそれが中古車として販売される。カーセンサーEDGEの誌面に出たブラッシュパールのDB11もそのパターンです。おかげさまで「特殊なアストンマーティン=横浜」というイメージを持っていただいてるお客様も多いようですね」
ただでさえレアなアストンマーティンに、さらに個性を加えるビジネスはリスクも伴う気がするのだが……。同店が在庫している中古車物件の大半はこうした特殊な車両になっているという。
「結果的に差別化を図ることにもつながりますが、 他社には真似できないオーダーセンスに自負があります。ビスポークで常に新しい仕様のデモを行なっており、弊社がショールーム展示用に作成した仕様を、到着前に購入したいとオーダーをいただくことも少なくありません」
▲今回、お話を伺ったアストンマーティン横浜のゼネラルマネージャーである山本貴之氏。これまでの経験を生かして、ユーザーが理想の車を作る際に、オーダーメイドの頼りになるアドバイザーも務めてくれる……
▲珍しいのはショールームの隣に英国から仕入れた家具や装飾品を並べたレストラン「ザ・ジェントルメンズ・クラブ」を併設している点。店舗内にはアストンマーティンの車両も展示される(神奈川県横浜市中区山下町30 tel.045-319-6107)聞けば山本氏は、ランボルギーニやマセラティといった高級車ブランドの販売店でオーダーメイドの業務を長く務めていたそうで、いわば本社との折衝や交渉のスペシャリストでもある。
「これまでも、カスタマイズメニューにはない色や模様などを本国にかけあって作ったりもしてきました。その分、納期までの時間も増えますし、予算も増えてしまいますが、お客様と相談しながら最高の1台を作るためのお手伝いをさせていただいています」
こうした車両は車好きのこだわりがギュッと詰まった、まさに至極の贅沢品と言えるだろう。見つけた人、手に入れられた人は、まさに幸せ者……と呼ぶべきではないだろうか。
▲ショールームにはレザー、ステッチ、ボディカラーなどに使用する色や素材を実際に確認できるように各種テクスチャーが用意されている。さらに、ユーザーのニーズを引き出し、用意されたメニューに限定しない柔軟な提案から、オーダーを受けていくことも多いという▼検索条件
アストンマーティン横浜 × 全国【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
20代は車の乗り替えに前のめり? 好きな車は「いつか」より「今」乗ろう【中古車購入実態調査】
“生きた機械”に乗る楽しさ! 「空冷ポルシェ 911」の世代ごとの特徴と選び方のポイント!
SUV全盛時代にあえて選びたい「エッジが効いているRV車」6選!
センチュリークーペに魅了されてしまった諸兄に贈る「代わりにコレ、いかがですか」5選
ドイツ御三家のネオクラモデルが今面白い!|同じ時代、違う哲学。ドイツ3ブランドが競った成熟の美学!【カーセンサーEDGE 2026年3月号】
デビュー60周年を迎え再燃!? ランボルギーニ躍進とスーパーカーブームに火を付けたミウラ登場エピソード【スーパーカーにまつわる不思議を考える】
新型レクサス ISが“また”マイナーチェンジでガッカリした人に贈る「フルモデルチェンジまで、代わりにコレどうですか?」5選
ポルシェ 911(992型)の価格に絶望した人、価格を抑えた718ケイマンで、「ポルシェを手に入れる」をかなえませんか?
BMW X4が1年で100万円近くダウン!今、狙うべき本命グレードは?「走れるクーペSUV」を賢く手に入れよう
“一度は乗りたい憧れの911(992型)”、買うとしたらどう選べばいいの?中古車相場と買い方を解説!









