アウデイ A4 【プレイバック試乗】
2009/12/01
コンセプト
強まったプレミアム感。スポーツ性もさらに強調
サイズとしてはミドルクラスのコンパクトさをもつが、しかし、そのポジションや内容としては、そのサイズを超えたプレミアム性がある……というA4のコンセプトは、この新型になっても、しっかりとキープされた。そして、そうしたプレミアム性に加え、近年のアウディが強く主張しているスポーツ性——走りのシャープさやキビキビ感が、このニューA4にもたっぷりと盛り込まれたのに注目したい。
さらに、今回のA4はボディの拡幅もあり車格感が向上。スタイリング的にも接近したことがわかるが、同時にその内容という意味でも、この新型は上級車A6に接近した。例えばその静粛性は、従来型に対して大幅な向上を見ており、“小さな高級車”としての主張をいっそう強めている。
室内&荷室空間
質感の高いインテリア。さらに拡大された室内
インテリアとそのデザインが、細部まできめ細かく気配りがなされており、そしてその仕上げが繊細であるのは近年のアウディの特徴。このニューA4も、もちろん例外ではない。ただ、おそらく本国と共通であるらしいA4のカタログには、外観の写真は多いものの、このようなインテリアの特色をしっかり提示しているページが少ないのはちょっと疑問。このインテリア、ステアリング中央のマークとかメーターの周りとか、実はかなり“光りもの”が多用されている。だが、その材質がアルミであるため、光りつつも渋めにまとまっているというのは、さすがの小ワザである。
室内の広さは、こと前席に関しては十分。だが後席では、もう少しヘッドルームに余裕がほしい。
ドライブフィール
意外に俊敏なV6モデル。ノーマルで十分なサス
スポーティでありたいというのは新A4の重要なテーマのようで、エンジンは3L・V6、2L・直4ともに、シリンダーブロックをアルミにして軽量化した新作のユニットを搭載している。この結果、V6バージョンであってもフロントヘビーという感じがなく、トルクフルで俊敏な走りができるのは特筆できる。3Lの場合、駆動方式は4WD(クワトロ)のみで、またスポーツサスも選択できる。だが、このスポーツ仕様でも乗り心地面でのしなやかさはキープされ、一方ではノーマルでもヤワな感じは一切ない。つまり両者にさほどの差はなく、17インチタイヤの外観にこだわりがないなら、走りとしてもノーマルで十分。
そして、この新型A4では全モデルに、ESP(車の横滑りを防ぐシステム、ABSなどを統合制御する)のほかに、ブレーキアシストが装備された。この結果、一気に大きなブレーキ能力を使いたいときには効果的だが、かつての欧州車風に、踏力に比例させて減速したいといった場合には、逆にブレーキ操作にデリケートさが必要になった。とはいえ、日本車から乗り替えたときには、このほうが違和感が少ないとはいえるが。
こんな人にオススメ
ブレーキアシストが装着され、日本車と同等の操作感を得たA4。少なくともブレーキにおいては、欧州車はこうだから……といった他車のような注釈がいらなくなった。また静粛性や室内のディテールの繊細さも、いわば日本人好み。ということで、他のアウディとも共通するが、他人より先にいいものに気づきたいという人向き。ただし、安価ではない。SPECIFICATIONS
| グレード | 3.0 クワトロ |
| 駆動方式 | 4WD |
| トランスミッション | 電子制御5速AT |
| 全長×全幅×全高(mm) | 4555 x 1765 x 1430 |
| ホイールベース(mm) | 2645 |
| 車両重量(kg) | 1660 |
| 乗車定員 | 5人 |
| エンジン種類 | V6DOHC |
| 総排気量(cc) | 2976 |
| 最高出力 | 162kW(220ps)/6300rpm |
| 最大トルク | 300N・m(30.0kg-m)/3300rpm |
| 車両本体価格 | 535万円 |
アウデイ A4 【プレイバック試乗】/試乗レポート
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