アウディ A4は快適さとスポーティさを両立している
2016/02/01
▲ぱっと見たところ変わらない印象のスタイリングも、実物を見れば一目で新型であることがわかるくらい新しさが滲み出ている。内外装ともに細部まで手を抜かない作り込みのよさはいかにもアウディらしい。少し遅れて登場するアバントも狙い目だ
すべて新しくなってもアウディらしさは不変
これは相当に気合いの入ったフルモデルチェンジだ。シャシーはVWグループの縦置きエンジン・モデル用として使われてきたMLBを大幅に改良。これで最大120kgの軽量化を達成したほか、リアサスはマルチリンク式に進化させてスポーティなハンドリングと快適な乗り心地を両立。エンジンはダウンサイジング・コンセプトをさらに推し進めるとともに、2.0TFSIにはミラー・サイクルを取り入れたスペックをラインナップし、一層の燃費向上に役立たせている。また、日本市場向けとしてはアウディ初となるディーゼルモデルが用意される。無論、いま話題になっているものとは別仕様である。
そんな新型に試乗して最初に感じるのは圧倒的な静けさ。私は、A4と同じ 2L直4ターボディーゼルを搭載したA6にドイツで試乗したことがあるが、そちらより格段に静かでバイブレーションも感じられない。もちろん、乗用車用直噴ターボディーゼルの先駆者だけあって、踏めばすぐトルクが立ち上がるレスポンスのよさは健在。ノーズの重さを意識させることもなく、タイトな山道をスイスイと走る機敏さを示してくれたのである。
新機軸のミラー・サイクル・エンジン仕様も同様にパワフル。当然のことながらディーゼルよりもさらに軽快なレスポンスを誇るので、エコカーとは思えないスポーティな走りが楽しめるはずだ。
新型のもうひとつの売りが豊富なハイテク装備。自動ブレーキやアクティブ・レーンキーピングはもちろんのこと、速度規制や道路形状に合わせてスピードを制御する機能をもつアダプティブ・クルーズコントロールを設定。一気にセグメントトップの位置に躍り出た格好だ。日本市場には春に導入の予定だ。
▲アンダーボディのパネルや各所に配された小型スポイラーなどで、空気の流れを誘導。空力性能を高めている
▲低いダッシュボードが特徴的なインテリア。前面のエアコン吹き出し口は長い帯状とされ、エレガントさを高めた
【SPECIFICATIONS】
■グレード:2.0TFSI ultra ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1984cc
■最高出力:190/4200-6000[ps/rpm]
■最大トルク:320/1450-4200[n・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:7DCT
■全長×全幅×全高:4726×1842×1427(mm) ■ホイールベース:2820mm
■車両重量:1405kg
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