日常域での究極の快感を求める、ポルシェ 911カレラGTS(海外試乗レポート)
カテゴリー: ポルシェの試乗レポート
タグ: ポルシェ / クーペ / カブリオレ / タルガトップ / RR / 4WD / 911 / EDGEが効いている
2017/05/27
▲新しい3L水平対向6気筒ツインターボを搭載したGTS。クーペとカブリオレには、後輪駆動のカレラGTSと4WDのカレラ4GTSをラインナップ。オープントップのタルガには4WDのタルガ4GTSを用意したGTSの3文字が求めるのは日常域での究極の快感
今や数え切れないほどのワイドバリエーションを誇るポルシェ 911シリーズ。スパルタンな走りの究極にはGT3があるし、絶対的なパフォーマンスで見れば頂点にはターボが存在する中で、カレラGTSの立ち位置は難しい。あえて定義するならば、日常使用の中で快適性を損なうことなく、意のままになるドライビングプレジャーを突き詰めたモデルとなるだろうか。
新しいカレラGTSの心臓は、カレラ/カレラSと同じくツインターボ化された3Lフラット6をベースに、ターボチャージャーの変更などにより最高出力を450psまで高めている。結果としてトルクカーブがフラットに近づいたカレラ/カレラSなどよりもトップエンドでの炸裂感が増していて、回す歓びが高まったこのエンジンの刺激と快感は期待以上のものだ。
専用セッティングのサスペンションは、やや硬い乗り心地と引き換えに徹頭徹尾オンザレールのハンドリングをもたらしている。特にフルタイム4WDのカレラ4GTSなどは、あまりの安定感にドライバーの出る幕なしという感すら抱いてしまったほどだが、それが不満ならばGT3なりターボをどうぞということなのだろう。
個人的に、もし選ぶならタルガ4GTSにする。クーペならGT3の存在がちらつくし、カブリオレはターボでも選べる。タルガ4GTSはスタイリッシュさも含めて、究極のデイリー911として活躍してくれそうだと思うからである。
▲タルガバー(Bピラー)が特徴的なタルガ4GTS。全モデルにターボS由来のセンターロック式20インチホイール(シルキーグロスブラック)を標準装備している
▲GTSはトレッドがワイドなカレラ4のボディを採用。ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)やスポーツクロノパッケージを標準装備とした
▲新しいステッチ加工が施されたアルカンターラのスポーツシートを装着する。スポーツエグゾーストシステムを標準装備、遮音材を低減しエグゾーストサウンドを強調した【SPECIFICATIONS】
■グレード:Carrera GTS ■乗車定員:4名
■エンジン種類:水平対向6DOHCターボ ■総排気量:2981cc
■最高出力:450/6500[ps/rpm]
■最大トルク:550/2150-5000[n・m/rpm]
■駆動方式:RR ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4528x1852x1284(mm) ■ホイールベース:2450mm
■車両価格:1788万円
あわせて読みたい
“いつかは乗りたいアレ”が来年生産終了……。アルピーヌ A110(2代目)、走りを極めた軽量ミッドシップスポーツの中古車状況は?
新型トゥインゴが“カマボコみたいな目”で「あれ……?」となった人へ! 60万円台から狙える3代目は買いなのか、徹底解説!
新車だと800万円超えのラングラーが300万円から狙えるが買いなのか? ジープ伝統のSUVのモデル概要、オススメの狙い方解説!
あの時買っときゃ良かった……のモデルを振り返り“後悔を楽しむ”「バブルが生んだ国産オープンモデル」編
「ネオクラ・メルセデス」がアツい! 正規ディーラーも参入するほど中古車市場でいま静かに熱を帯びているR129型、W124型に注目!
あの名車は今? その後継モデルたちは……20年という時の流れは車をどう変えたのか。SL、ムルシエラゴ、911…
M・ベンツのセダン狙いのあなたに推したい“粋な別解”4ドアクーペ CLSクラス。新車で1000万円超えが今中古車なら総額300万円台! オススメの選び方は?
スバル クロストレック ウィルダネスエディションが抽選500台のみに絶望した人に贈る「この小型クロカン、代わりにどう?」3選
メルセデスの名車に乗る|W201型からSLS AMGへ。“ネオクラとAMG覚醒”をいま読み解く【カーセンサーEDGE 2026年1月号】
ジープ コマンダーが400万円台前半で狙えるけど買っても平気なの? グランドチェロキーより安い7人乗りSUVの中古車状況、オススメの狙い方を解説









