悪路走破性に加え現代性も! ランドローバー ディスカバリーは、道路も世代も選ばない1台(海外試乗レポート)
カテゴリー: ランドローバーの試乗レポート
タグ: ランドローバー / SUV / 4WD / ディスカバリー / EDGEが効いている
2017/06/14
▲第5世代となる3列7人乗りのSUV。ボディの85%にアルミを用いた軽量ものコック構造を採用し、従来モデル比で最大360kgの軽量化を実現した。オフロードモードを備えたエアサスペンションやシリーズ初採用となるテレイン・レスポンス機能などを装備する古典的性能と現代的性能を見事に融合させた多目的車
「さすがにこれは無理でしょ」
同乗する同業者も同情している。韻を踏んでいる場合ではない。試乗中、突如高さ4mから5mはある巨大な岩が現れたのだ。スタッフは手招きするのであった、岩のてっぺんから。
「知らんよ、こすっても、へこんでも、ひっくり返っても」。覚悟を決めてアクセルを慎重に踏んで、岩を登った。
アプローチアングル34度、デパーチャーアングル30度、ロードクリアランス283mmという数値から新型が悪路走破に適したカタチだというのはわかるが、……にしても壁みたいな岩を登っていったのだ。グイグイと。途中、フロントウインドウ越しには空しか見えなくなった。リフト中のジェットコースターのようだ。
ディスコはいとも簡単に岩を登りきった。ドライバーとして行った作業は、ローレンジに入れ、ステアリングをしっかり握って、慎重にアクセル操作をしただけ。あとは車が前後左右輪にトルクを最適配分してくれ、とんでもない登坂能力を発揮するというわけだ。
これが改造したディフェンダーやジープならわかるが、岩を登りきったのは、さっきまでハイウェイで実に快適な乗り心地で我々を運んでくれた車だ。望めば先行車を自動で追従してくれた。おまけに3列7座のシートを、スマホ操作によって様々にアレンジできるほどの今っぽさをもつ車だ。
つまり、新型は歴代モデルに恥じない悪路走破性をもったうえで、デジタル・ネイティブも納得させる現代性を身につけた。できる車は道路も世代も選ばないのだ。
▲最適なドライビングモードを選択してくれるテレイン・レスポンス2オート、ドアミラーのセンサーにより渡河水深限界の900mmに近づくと警告してくれるウェイドセンシングなどを装着
▲ウッドやメタル、レザーを用いたインテリアはさらに上質な仕立てに。最先端インフォテインメントシステムを備え、リストバンド型のアクティビティキーも用意される
▲タッチスクリーンや専用スマホアプリで2列目/3列目シートの設定ができるインテリジェント・シート・フォールド機能を採用した。2列目/3列目シートをたためばラゲージ容量は258Lから最大2406L【SPECIFICATIONS】
■グレード:Td6 ■乗車定員:5/7名
■エンジン種類:V6DOHCターボ ■総排気量:2993cc
■最高出力:258/3750[ps/rpm]
■最大トルク:600/1750-2250[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:8AT
■全長x全幅x全高:4970x2073x1888(mm) ■ホイールベース:2923mm
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