コンセプトカーをしっかりと実現させたレクサス LCは素直に凄い!(試乗レポート)
カテゴリー: レクサスの試乗レポート
2017/09/28
▲2012年に登場したコンセプトカーLF-LCをモチーフとしたラグジュアリークーペ。新開発のGA-Lプラットフォームを採用。フロントミッドシップレイアウトや軽量化など、基本性能を徹底的に追求しているという格好良さは文句なし。挑戦はこれから!
レクサスで欲しいと思った車は事実上、LCが初めてかな。SCも良かったけど、あれはソアラだったし。もうカタチだけで欲しいと思える。そりゃ、ディテールがプリウスに似ているとか、インテリアが洋間みたいで年寄りくさいとか、微細領域における動きに不満が残るとか、いろいろ文句や注文もあるわけだけれど、まずは“レクサス=トヨタにはムリ!”との世評を覆し、見事、コンセプトカー“LF-LC”に近いスタイルで市販にこぎつけたことが素直に凄い!と思われる。
で、自分が買うならどっちのエンジン? ってとこまで悩んでみた。5L V8NA(自然吸気)エンジンを積んだLC500は、もはやLC-Fというべき存在で、古典的ながら官能性に満ちた走りをみせる。正直、気持ちがゆらぐ。大排気量マルチシリンダーNAエンジンを積むなんて、もう最後じゃないかという思いもある。けれども乗って心底楽しいか、と問われれば、エンジンの魅力以外、実はさほど突出していない。ヨーロッパやアメリカのスポーツカーにも同じくらいか、むしろこれ以上に楽しくて、価格的にほとんど変わらないモデルだってたくさんある。
一方、LC500hはかなりユニーク。燃費より性能重視の新たなハイブリッドシステムを積んで、他ブランドにはない、淡々とした走りを身上とする。静かさとスムーズさは天下一品。
LCのような贅沢クーペは、スポーツカーのように走らせるより、優雅なグランツーリズモとしてのんべんだらりと楽しめればそれでいい。
▲ハイブリッドシステムに有段ギアを組み合わせた、世界初のマルチステージハイブリッドシステムをLC500hに採用。LC500には新開発の10ATが搭載される
▲運転席はドライブの高揚感を、助手席はおもてなしを演出する、独自のラグジュアリー性を表現したという。LFAの機構を受け継ぐ可動式メーターも備わった
▲セミアリニン本革シートやホールド性を高めるため表皮一体発泡工法を用いたアルカンターラのスポーツシートなどを用意する。インテリアには4色を設定【SPECIFICATIONS】
■グレード:LC500 L package ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V8DOHC ■総排気量:4968cc
■最高出力:477/7100[ps/rpm]
■最大トルク:540/4800[N・m/rpm]
■駆動方式:FR ■トランスミッション:10AT
■全長x全幅x全高:4770x1920x1345(mm) ■ホイールベース:2870mm
■車両価格:1300万円(税込)
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