IT+山縣 洋(前編)
カテゴリー: カーライフ
タグ: EDGEが効いている / ガレージハウス
2011/04/19
ガレージを中心にして 視線が交錯する家
訪れたI邸は、スキップフロアの構造を採用し、さらに間仕切りの壁にガラス窓を設けて間取り以上の広さを感じさせる家となっている。
独創的な構造によってワクワクする空間が誕生
神奈川県でも有数の高級住宅街が、今回の目的地。碁盤の目のように整然と並ぶ街並みだが、ひとつひとつの区画が広く緑も豊富にあるため雑然とした印象はない。そんななか、正面南側に3台分の屋外駐車スペースをもち、東側の幹線道路沿いに広い横長の窓があしらわれているI邸があった。
正面から観察すると、いくつかの直方体が組み合わされたような形状。周辺とは趣の異なる外観ではあるが、決して浮いた印象はなく、うまく街並みに溶け込んでいる。駐車スペースの奥にはガレージの扉があり、邸内にも車用のスペースが確保されていることが伺える。
設計は山縣洋さん。個人住宅や集合住宅をはじめ、病院や学校の設計も手掛ける人気建築家だ。このI邸を手掛けることになったきっかけは
「山縣さんのホームページを見て、その造形に興味をもち連絡をさせてもらいました」
と、施主のIさん。カーフリークであるIさんは学生時代からガレージハウスに興味があったようで、「自動車雑誌で見たポルシェが眺められる風呂とか、愛車を見ながら食事をするという生活に憧れていました」とのこと。
そんなIさんの理想は、山縣さんの手によりワクワクするような空間に作り上げられていた。
IT
建築家:山縣 洋
山縣洋建築設計事務所
tel.044-931-5737 http://www5d.biglobe.ne.jp/~yoy/
所在地:神奈川県川崎市 主要用途:専用住宅 家族構成:夫婦+子供2人
構造:木造 規模:2階建 敷地面積:141.30m² 延床面積:123.93m²
設計・監理:山縣洋建築設計事務所/山縣 洋
文・菊谷 聡 text / KIKUTANI Satoshi
写真・木村 博道 photos / KIMURA Hiromichi
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