メルセデス・ベンツ GLAクラス【ニューモデル試乗】(西川淳)
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: SUV / クロスオーバーSUV / FF / 4WD
2014/06/23
▲AクラスやCLAクラスに比べて車としてはるかに上質な走りをみせる。実用的にみてもすごく便利なので、さほど我儘な車じゃない。誰もが納得できる仕上がり。ガレージにこだわりのメルセデスがある方には絶対オススメ。憧れのベンツのトバ口にも!
予感から確信へと変わった“これは売れる”
フランクフルトでGLAを初めてみたとき、“これは売れる”という強い予感がした。
だいいち、スタイリングがA&Bファミリーのなかで最も美しくまとまっているじゃないか。頭でっかちになりがち、というFFのデメリットをまるで感じさせない。前後のバランス、ホイールアーチの位置、キャビンのカタチ、すべてにわたってバランスが取れている。
最も成長的なセグメントであるという事実をたとえ脇に置いたとしても、カタチを見ただけで売れる車だと思えたのだ。そして、乗ってみた今、それははっきり確信へと変わった。
▲自動緊急ブレーキ(CPAプラス)を標準化。ディストロニック・プラスなどの安全支援システムはセットオプションに
▲Aクラスなどと同様に丸型エアアウトレットを採用。4席ともにヘッドレスト一体型スポーツシートが採用されている
いちいちスムーズ、その質感はしなやか
見かけが若々しいにもかかわらず、包容力のある走りである。Aクラスのきびきび感を想像していたから、それにまず驚かされた。パワートレインやステアリングの反応に絶妙なタメがあり、それがタッパのあるクロスオーバー系アシ回りと素晴らしいマッチングをみせる。ドライバーの操作に対する車側の動きに、すべて連携があって、いちいちスムーズで、かつ、その質感はというとしなやか。
試乗車は、ノーマルアシ仕様の250 4MATICだったけれど、日常的に乗る車として、フィーリング面でこれほどネガティブ要素の少ない車も珍しい。そのあっけらかんとした素直さが逆に運転していて楽しいと思えてくるのだから、車というものは完成度の高さもまた運転する歓びに繋がるのだな、と再認識。
加速そのものは大したことがない。必要にして十分。ブレーキ性能も、そうだ。寸法よりも小さく見えているので、精神的にも取り回しに気を使わず便利。奥方や娘さんに勧めるには、今、最強かも。
オフロード性能も頑張った。モーグルも急な下り坂も楽々こなす。たとえそんなこと、誰もしたいと思わないにせよ。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:GLA250 4MATIC ■乗車定員:5名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1991cc
■最高出力:211/5500[ps/rpm] ■最大トルク:350/1200-4000[N・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長×全幅×全高:4430×1805×1505(mm) ■ホイールベース:2700mm ■車両重量:1570kg
■車両本体価格:459万円
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