6500ものパーツを刷新し、新型Sクラスは別の車へと生まれ変わった
カテゴリー: メルセデス・ベンツの試乗レポート
タグ: メルセデス・ベンツ / AMG / セダン / Sクラス / EDGEが効いている
2017/12/17
▲フラッグシップサルーンがマイナーチェンジ。複合的なセンサーシステムをもつインテリジェントドライブはさらに進化。車外からスマートフォンを用いて駐車操作が行えるリモートパーキングアシストなど、各種先進装備が追加されている本質が進化。もう迷う必要はない
見るからに押し出しが強くなり、EクラスやCクラスとの差別化が明確になった外観。そして、新形状のステアリングホイールや大型COMANDディスプレイを得た内装など、視覚的にアピールする部分も大きく変わった。
しかし、そこはメルセデス・ベンツ。新型Sクラスのフェイスリフトは、中身の充実ぶりが光る。
まず、S550の後継となるS560、AMG S63、そしてS400といった主要グレードは、すべて新エンジンを9速ATとの組み合わせで搭載。
レーダーセーフティパッケージも車線変更アシストや緊急回避補助などが備わる最新版にアップデートされている。
他にも自動駐車機能、ウルトラハイビーム付きLEDヘッドライト等々、書ききれないほどの内容だ。
しかし何より進化を感じるのは、車の本質、走りである。
S560の乗り心地は格段に滑らかさを増していて、マッサージ機能付きシートとの組み合わせには、ステアリングを握っていても癒されてしまうほど。
V型8気筒4Lツインターボエンジンは普段は粛々と仕事し、必要とあれば小気味良く加速して、いい意味でエンジンの存在を忘れさせる。
中でも612psに達したAMG S63の力強さは、当然ながら尋常ではない。
うならされたのは右足の神経と直結したかのようなリニアなドライバビリティで、車との一体感の高さに大いに高揚させられた。
実に6500ものパーツの刷新で、新型Sクラスは格段の洗練ぶりを身に付けた。
デビュー当初とはまるで別の車のように生まれ変わったから、迷っていた人も、もうその必要はないはずだ。
▲ハイパフォーマンスモデルのメルセデスAMG(S63ロング/S63 4マチック+ ロング/S65ロング)も併せて改良されている(写真はS63 4マチック ロング)
▲テレマティクスサービス(メルセデス ミー コネクト)を初めてSクラスに採用。緊急通信サービスやコンシェルジュサービス、スマートフォンを用いたドアの施錠&解錠、車両ステータスや位置の確認などが行える
▲光ファイバーの3本ラインが特徴的なヘッドライトやグリルなどを新デザインに。リアコンビランプも“クリスタルルック”のLED仕様とされた【SPECIFICATIONS】
■グレード:S63 4MATIC+ long ■乗車定員:5名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:3982cc
■最高出力:450(612)/5500-6000[kw(ps)/rpm]
■最大トルク:900(91.8)/2750-4500[n・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:9AT
■全長x全幅x全高:5305x1915x1500(mm) ■ホイールベース:3165mm
■車両価格:2491万円(税込)
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