スポーティさを全面に打ち出していた頃のBMW5シリーズツーリング
2014/11/14
▲セダンは1988年、ステーションワゴンは1992年に日本デビュー
元祖スポーティなステーションワゴン
原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車をご紹介します。今回、2014年11月3日に発見したのは「BMW 525iツーリング」です。90年代の車ですからまだそこまで“古い”とは言えず、1台しか掲載がないわけがない、と思ったのですが……、考えてみれば20年も前の車で「光陰矢のごとし」な現実にやや驚きを覚えた次第です。
E34型と呼ばれる3代目5シリーズにラインナップされていたのが、5シリーズツーリングです。この頃、ドイツ勢の高級車ブランドのラインナップは比較的シンプルで、基本はスモールセダン、ミディアムセダン、フルサイズセダンでした。これらをベースにクーペ、オープン、ステーションワゴンと展開されていたわけです。
この5シリーズツーリングは1992年にデビューし、1997年まで販売されたものです。当該中古車は後期モデルの1994年モデル。前期と後期を見分ける外観のポイントは幅広になった「キドニーグリル」と呼ばれるBMWのフロントグリル中心部分です。なお1994年には4L V8エンジンを搭載した540iツーリングが追加されましたが、同じキドニーグリルを採用しています。見分けるポイントはフロントバンパー下両側に設けられた小さなエアダクトです(笑)。
▲新車時登録から20年とは思えないほどきれいな状態なようです。天井は若干、剥がれがあるようですがコツコツ修理していくカーライフも楽しいものです
車両重量はベースのセダンよりも100kgほど重くなっています。2.5L直6エンジンはセダンと共通で、5速ATとの組み合わせです。可変バルブタイミング機構(VANOS)を備え、従来の5シリーズと比べ、最大トルクは500rpm低い4200rpmで発生します。最高出力は192psしかありませんが、アクセルを踏み込んだ分、素直に感じられるエンジンパワー、加速感を味わうことができます。
当該中古車、走行距離は13万㎞と多めですが、新車時登録から20年であることを鑑みれば適正でしょう。写真で見るかぎり内外装の状態は上々ですし、とにかくこの代の5シリーズにノスタルジーを覚える方にはオススメです。また、この頃のBMW車はインパネをわざわざドライバー寄りにデザインしてたり、パワーステアリングのアシスト量をライバルと比較するとあからさまに減らしていたり、“スポーティ”であることを全面に打ち出していた魅力がたっぷりです。
▲セダンと比べると約3倍の容量をもつカーゴスペース。カーゴネットも付いていますし、ステーションワゴンなのにスマートなデザインにまとまっています
維持するうえで手がかからない、とは言いません。でも、総額56万円と手を出しやすい価格ですし、ネオクラシックな雰囲気とステーションワゴンという実用性を満喫できます。もちろん、さらなるスポーティさを欲する場合は、ドイツ本国でラインナップされていたM5ベースのM5ツーリングという選択肢もありますが、価格はグッと跳ね上がります。個人的にはもう20年選手だから、そこまでハイパワーでなくてもいいかな、と思っています。
アンティーク時計を普段使いするような“こだわり”の演出と共通する魅力があること、間違いありません。
■本体価格(税込):46.0万円 ■支払総額(税込):56.0万円
■走行距離:13万㎞ ■年式:1994(H6)
■車検:無 ■整備:付 ■保証:無
■地域:群馬
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