無限が生み出す究極のタイプR

1997年の初代タイプRのデビューから、2007年3月に4代目へと進化したシビックタイプR。225psを発生するK20Aエンジン、ブレンボ製のブレーキなど、その高い走行性能を疑う人はいないでしょう。

そんなシビックタイプRをベースとした、究極のタイプRがあるのをご存じですか? その名も「シビック無限RR」。お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ホンダのレースシーンにおいて欠かすことのできない存在である、無限(株式会社M-TEC)が手がけたコンプリートカーです。
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この無限RR、コンプリートカーということもあってか、受注生産のみの限定300台というかなり希少性の高い一台。その希少性の高さを表すのが、受注開始からわずか10分足らずで生産台数上限の300台に到達したという逸話です。販売価格は477.5万円と、ベースのシビックタイプRよりも約200万円も高い価格でした。

その価格もうなずけてしまうチューニングや専用の装備を見ていきましょう。
まずは心臓部、タイプRシリーズの要と言えるエンジンから。カムプロフィール(カムの組み合わせや角度)を専用のセッティングとし、レイアウトの最適化を行ったエグゾーストマニホールドと低俳圧のデュアルエグゾーストシステムを組み合わせることにより、ベース+15psの240psを達成。

次に、そのエンジンパワーを路面に伝える駆動系です。軽量かつ高剛性の鍛造ホイールに、ブリヂストンと共同開発した専用タイヤのポテンザRE070 RRスペックを履き、専用サスペンションによりコーナリングフォースを高めつつも、減衰力5段調整式ダンパーにより乗り心地も確保しています。

また、ブレンボのブレーキキャリパーをスリットの入った逆ベンチ構造のローターに変更し、スポーツタイプのパッドに変更するなど、高められた走行性能に対しての対応も、もちろんされています。
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エクステリア&インテリアはカーボンやアルミを用いるなどして、ベース車に対し15kg以上の軽量化を行いながら空力性能を追求し、スポーツカーとしては理想的なマイナスリフトを達成。さらにRECAROと共同開発の専用セミバケットシート2脚をフロントに収めています。

これだけのチューニングが施された一台が、ベース+200万円。これを高いと見るか、それとも安いと見るかはその人の価値観の違いでしかありません。ですが、「10分で完売」の事実がこの車の凄さを証明していると思います。歴史あるタイプRのなかでも、まさに究極の“タイプR”と呼ぶにふさわしい一台です。

1/28日現在、9台の無限RRが掲載されています。420万~480万円と、新車時と変わらない価格ではありますが、人とは違った車でサーキットを、人よりも速くサーキットを走りたいと思ったら、ぜひ候補に入れてもらいたい一台です。気になった人は「シビック 無限 RR」で検索してみてください。
 

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<カーセンサーnet編集部・フクダ>