直噴エンジン 【ちょくふん・えんじん】

筒内直接噴射エンジンのこと。一般的なエンジンではガソリンなどの燃料をインテークマニホールド（吸気管）や副燃焼室に噴射し、空気と混じり合った混合気となってシリンダー内で燃焼するが、筒内直接噴射エンジンでは文字通りシリンダー（つまり筒）に直接燃料を噴射して燃焼させる方式。以前からディーゼルエンジンに採用され、熱効率や空気の体積効率に優れる高効率な方式だったが、最近はガソリンエンジンでも見られるようになってきた。

より精密な燃焼コントロールが可能となるため、燃費の向上とパワーアップを両立しやすいのが特徴だ。ただNOx（窒素酸化物）の発生が多くなるのが難点。現行型ではトヨタのD4／D4-S、マツダのDISIターボ、VW・アウディのFSIエンジンなどが代表的。